大きなお店を持とうと思ったらそれなりの開業資金は必要になります。しかし、「10坪以下」のようなコンパクトなお店であれば家賃を抑えることができ、低資金での開業は十分に可能です。カウンターのみの接客やテイクアウト専門など、小さいお店でもできる業態は増えています。居抜き物件を選べば内装工事や設備投資にそれほどお金はかかりませんし、本部の直営店などをそのまま引き継ぐことができれば、初期費用はほぼ不要。キッチンカーを使った移動販売であれば、そもそもお店を持たなくても始められます。
調理に必要な設備は、本部が安い仕入先を紹介してくれますし、リースなどを活用して初期費用を抑えることも可能です。「商材提供のみ」のプランであれば、商材以外の全てを自前で調達することで、お金をかけずに工夫しながら自分らしい開業ができるでしょう。
資金が足りずに融資が必要な場合は、申請方法などは全て本部がサポートしてくれるので、不安であれば積極的に相談してみてくださいね。
フランチャイズの一番のメリットは、本部の持つノウハウを活用できること。それは調理技術の習得についても同じです。マニュアルが用意されていたり、誰でも簡単にできるよう仕組み化されているので、研修を通じてすぐに習得できるでしょう。基本的には、本部のセントラルキッチンで作られたものを温めて盛り付けるだけだったり、カットされた状態で届く食材を並べるだけだったりと、誰でもできる作業がほとんど。メニューを絞ることで、覚えなくてはいけない技術を減らして開業のハードルを下げている本部もあります。
もちろん、調理技術をしっかり学びたい人や、手に職をつけて仕事の幅を広げたい人は、プロによる手厚い研修を用意している本部がオススメ。調理技術のレベルは人それぞれだからこそ、自分に合ったプランが選べるフランチャイズは安心ですね。
集客に影響するのが「立地」と「販促戦略」の2つですが、どちらについても本部がしっかりノウハウを持っているので安心です。特に立地選定については、エリアごとに競合店の情報やターゲット層の人口分布などを調査・分析している本部がほとんどなので、希望するエリアがあれば相談してみるといいでしょう。
フランチャイズの場合は、「本部のブランド力」も大事な要素の1つ。すでに名が知られているチェーンであれば、個人で開業するのに比べて早いうちからお客を集めやすいメリットがあります。また、高齢者向けの宅食サービスのように、社会課題と直結する事業であれば、間違いなくニーズが見込め、安定収入にも繋げやすいでしょう。社会貢献や地域貢献といった視点で、より多くの人に喜ばれる事業や業態を探すことも、大事な視点かもしれませんね。
このように、一口に飲食店と言ってもさまざまです。開業の仕方はもちろん、働き方、提供するものや提供の仕方も、たくさんの選択肢があります。言い換えれば、いろいろな中から選んでいける楽しさがあるわけですね。
その時に大事なのが、「誰にどんな接客をしたいのか」「飲食業を通じて何を提供したいのか」「仕事を通じて何を実現したいのか」といったことをよく考えておくこと。そうすれば、たくさんあるプランの中から、間違いなくあなたに合ったものが見つかるはずです。ぜひ、いろいろな本部について情報収集してみてくださいね。