補助金を目当てにすると、事業スタートが遅れるかも?

補助金を目当てにすると、事業スタートが遅れるかも?

このブログでも何度か補助金をテーマに記事を書かせて頂きましたが、
普段もよくご相談いただくのが、
「新しい事業を始めたいのだけど、使える補助金はありますか?」という内容です。

時期や地域によって使える補助金もありますから、
活用できるものは是非申請していただきたいと思います。

ただ、補助金を使うということは、どんなデメリットがあるのか、
そこも押さえて判断しないといけません。

よく驚かれるポイントをお伝えいたします。

補助金の原則は「後払い」


これはこちらの記事でも触れたので、簡単にご説明します。

過去に買ったものは、補助金・助成金の対象には、ほぼならない

補助金は原則、自分でまず買ったものの費用を一定額援助してもらえる制度です
(全額出ない場合の方が多いです)。

買う前にお金をもらえると思ってしまっている方もいますが、そんなことはありません。

コロナ対応の持続化給付金や金融機関からの融資と同じ括りで考えていらっしゃる場合も多いように思いますが、注意しましょうm(    )m。

一般的には補助金がもらえるかどうか決まって、
その後一定期間事業を行っている実績を見て支給されるため、数ヶ月~1年後の振り込みになります。

採択率は意外と低い?落ちることが普通にありえる。


補助金は申請したら普通にもらえると思っていらっしゃる方も一定数いらっしゃいますが、
言葉を選ばすに言うと、練られていない申請書を申請すると、バッサリと落とされてしまいます

補助金は、事業者から徴収する事業税などを財源に運営されており上限があります。

毎年予算を決めてその中で運営していますので、申請を全て通すことは物理的に不可能です。

事業が伸びて将来的に税金を落としてくれそうな事業を優先的に選びます。

制度にもよりますが、採択率が5割を切ること補助金もザラにあります。

決して自力で出さないようにしていただきたいですし、
商工会議所の窓口にも相談に行くようにしましょう。

事業スタートが遅くなることは覚悟しておかないといけない


1つ目の「後払いの原則」であることも踏まえてのお話です。

補助金を使って事業を進めたい場合に、
モノを購入できるタイミングがグンと後になってしまうことを覚えておきましょう

補助金の申請を申請〆切当日に行ったとしたら、
まずゲットできるどうか決まる採択可否まで、通常2か月程度を要します。

申請書を書くのに数週間~1ヶ月ほど要することもザラですから、
補助金をもらえるかどうかわかるまで3ヶ月くらいは余裕でかかります。

そこから自己資金で必要な設備を購入できる方はまだいいですが、
補助金をもらえるまでの資金を融資で賄う場合は、
そこから融資ゲットまで2カ月程度は見ておかないといけません。

その分、事業スタートは遅れざるを得ないのです。
(採択さえされなかったら、完全に遅れ損ですよね・・・)

補助金制度自体のよしあしは当然ありますが、
これが今の日本の仕組みですから、抗ったところでどうしようもありません。
(援助してくれる制度があること自体大変ありがたい話ですし)。

補助金を狙ってやるべきビジネスなのか、使ったらどういうスケジュールになるのかなど、
メリットデメリットを見極めて進めましょう!