会社員をやっていると、独立に必要な能力が少しずつ身についている?

会社員をやっていると、独立に必要な能力が少しずつ身についている?

『私なんて、とても独立なんて…』なんてお声をよく耳にします。

独立は難しい・そんな能力はない・私にはできない、
そう思っていらっしゃる方は多いと思います。

たしかに軽はずみにするものではありませんが、『できない』なんて思ってはいけません。

希望は別にして、能力的にはできます!

なぜそう思うのか、私なりの考え方で解説していきます。

会社は色々な仕事を身につけられる場所。経営者の道場である。

どんな会社に籍を置いたかにもよりますが、専門職の方は別にして、
ある部署に配属されたら数年後には別の部署に異動していくものです。

自分が思ってもいなかった職種・役割・エリアで働きながら、少しずつ戦力になっていくものだと思います。

私も、新卒でリクルートで働いていた時の経験も含めると、
制作・商品企画・販促企画・営業など複数の職種を経験してきました。

立場も、メンバーから上がっていきマネジメント・拠点長、そして外注マネジメントもしました。

エリアも東京・大阪・名古屋と三都市に赴任しました。

どの時期でも大変なことはありましたが、後から振り返ると、
めちゃくちゃ貴重な経験をさせてもらったと思っています。

今はアントレで新サービスの開発をしていますが、新規事業は人が少ないのが常なので、
一人で割となんでもやります。

そんな時、過去の幅広い職種の経験が役立っていて、
何をしていても『あーなるほど、こんな感じね』という感覚を持てることが多いです。

そもそも私は新卒で入社した当時、
「東京で企画職をやりたい」なんてチャラついたことを考えていましたが、
会社が私の意図していない人事異動をしてくれたからこそ、
自分の考えだけでは出会うことがなかったであろう経験・知識を身に着けることができたのです。

経営者こそ、会社員で身に着けた「想定外の能力」が活きる

いざ経営者になったとき、会社員として身に着けた経験が必ず活きてきます。

もちろん、事業をやるために独立したのでしょうが、経営者はそれこそ事業の全てを管掌しますから、
人事・広報・営業・集客・経理などなど全てにおいて決定をしなければなりません。

だからこそ、過去の経験で勘どころを掴めるかどうかは、とても重要なのです。

不安なスタートでしたが、日々の経営の中で、
「あのときマネジメントで失敗したから、お店のスタッフにはこう接しよう」
「お金の計算は、あの時のExcelの表をパクれるな」など、
会社員の経験が生きることが本当に訪れます。

そして、それはある意味経営者では体得できなかったものなのです。

だからこそ、「経営者はすごい」「独立はすごい」なんて過度にリスペクトしすぎず、
「私・僕だって、経営者に必要な能力を身に着けてきたはず」
という発想の転換をぜひしてほしいと思います。

実際そうなんですから。