50代で独立したから、採用対象が広がった話

50代で独立したから、採用対象が広がった話

転職は、独立は、若いうちにチャレンジした方がよいとよく言われます。

体力がある、失敗してもやり直しが聞く、人生の先輩からたくさん教えてもらえる、など色々理由はあるでしょう。

ある一面では、それは確かに当てはまる。

今回は、「そんなことない場合もある」の一例を紹介しましょう。

私から見たら、とても納得感のあるお話しでした。

ご年配の方を擁護するわけではなく、若者チャレンジを否定するわけではなく、フラットに捉えていただけたら嬉しいです。

50歳で早期退職。昔から夢だった和食屋さんを開業。苦労しがちな採用で…

アントレ独立おたすけサービスに相談がきた佐藤さん(仮名)のお話です。

約30年勤めた会社に見切りをつけ早期退職。

上積みされた退職金を元手に、地元に小さな飲食店を開きました。

昔から密かに夢だった和食料理屋さんです。

資金の目途も経ち、内装・外装も整え、今は中の設備や食器などを選ぶ楽しい時期です。

さて、自分は調理をメインにしようと思っているので、接客してくれるスタッフを採用しないといけません。

急いで求人広告に出したところ応募は芳しくありません。。。

求人広告の営業に相談したところ、「佐藤さんのお顔写真を出してみたらいかがですか?人となりが分かって親しみが湧くかもしれませんよ」とのこと。

しぶしぶアドバイスに従って自分の顔を出してみました。

そしたら、数日後には複数名の応募。

その中から選んだ40代の女性・50代の女性を採用することができ、無事オープンに間に合わせることができました。

50代だからこそ、応募の対象年齢が広がった。これは確かな価値。

佐藤さんは、「採用は苦労するよ」と周りから言われていたので、割とすんなり人が採れたことに少し拍子抜けでした。

後日、採用した2人に「なんでうちに応募してくれたの?」と聞いてみたところ、意外な答えが返ってきました。

そりゃあ、佐藤さんがオジサンだからですよ(笑)と。

突っ込んで聞いてみると、このお二方は他にも求人を見ていたそうなのですが、自分よりも一回りも二回りも若い店長や上司の下で働けるか不安に思っていたそうです。

自分達が気にしなくても、店長さんが扱いづらくならないかと。

面接に行っても、それが気になって辞退したこともあるそうです。

そんな中目に飛び込んできたのが、佐藤さんのお店でした。

「感じの良いオジサンの写真が出てきて、『ここならあまり気にせず働けそうだし、自分にも遠慮なく指示してくれそうだな』って思ったんですよ(笑)」ですって。

それを聞いて佐藤さんハっとしました。

なにせ、50代の独立は世間的に見ても早い方ではありません。

周囲の反対もありましたし、心配する声も少なからずありました。

そこに来て、一緒に働くスタッフから「50代だから一緒に働けると思った」という言葉をもらい、自分の年齢が思わぬ形で武器・メリットになることを気づいたのです。

さらに、お客様も自分に近い年齢の方が多く常連さんになってくれたこともあり、自分の年齢はいろんな方面で武器になることを実感しているそうです。

はい。こんな感じで、起業・独立に年齢制限はなく、若いなら若いなりに、年をとったら年を取ったなりの戦い方があるのです。

そんな当たり前な、でも確かな事実を目の当たりにした面談でした。

アントレ独立おたすけサービスはあなたの独立の武器を見つけます。いつでもご相談ください。