【実録】フランチャイズ経営をして分かる、フランチャイズの本当のよさとは?

【実録】フランチャイズ経営をして分かる、フランチャイズの本当のよさとは?

私は2017年、都内でネイルサロンの経営をスタートしました。いわゆるフランチャイズ店です。
仕事柄、独立をテーマに色々な所で講演・面談をすることが多く、私の副業経営ネタを話すこともしばしば。

その時、「フランチャイズより自分でやる方がよくないですか?」と聞かれることがあります。良しあしは人それぞれですが、この質問を聞くたびに、「あ~フランチャイズに良いイメージがないんだな…」と感じます。ネガティブなニュースもあるっちゃありますしね。

ただ私自身は、フランチャイズ経営でよかったと100%断言できるんです。
実際に経験している私だから分かる、フランチャイズで経営を始める良さをお伝えしましょう。

 

まず始めること。これがどんなに難しいことか、分かってない人が多い。


独立・副業したい人は世の中にたくさんいます。それなのに、実際に独立している人が驚くほど少ないこれが実情です。お金・家族・現職など本当にやむを得ない事情の方もいるでしょう。
ただ、それらをクリアした上で待ち受ける、事業を始める方法がよくわからなくて、しかもめんどくさそうという印象・感覚。

実はこれが独立に至っていない理由だという方。わりといらっしゃるのではないでしょうか?

 

ネイルサロンを始めた私を例に挙げましょう。
物件を決めた後、店内に置く家具・ネイリストが使用する機械・ネイルに使うジェルや薬剤・その他の備品もあれこれ揃えないといけません。その後は採用。ネイリストを数名雇用しないとオープンできませんから、求人広告を出して面接します。そしてお客様がいないと売上が出ませんので集客広告も打たないといけません。

このように設備・人材・お客様など、店舗経営に必要なものを揃えるのは大変でした。

はっきり申し上げると、これらの準備を自力でやり切るのは、私は無理だったと思います。何を準備すればいいのか、自分で調べて探しながら動くのは、時間的にも知識的にも難しかったと思います。超めんどそうだし。

 

とりあえずスタートできる。それがフランチャイズ経営で一番ありがたかった

フランチャイズで経営を始めた私は、オープン準備の時、何も知らない状態でも、大変でしたが迷うことはほぼありませんでした。店舗家具・美容機器・ネイルのジェルや薬剤の購入先は本部が用意や紹介をしてくれました。採用や集客も、過去の店舗が利用してきた実績ある業者に相談すればよかったので探す手間が省けました。

つまり、独立するときに多くの方が立ち止まる原因になる、何すればいいか分からない・めんどくさい、が払拭されていたのです。

その時は気づきませんでしたが、振り返ってみると、スタートまで至れること自体が、フランチャイズで独立するめちゃくちゃ大きなメリットだったんだなーってしまみじみ感じます。

私は怠慢な人間だと自負していますので、自力でやろうなどと考えていたら、スタートが遅くなっていたか、いつまでも始めずにズルズルいっていたかもしれません。私ほどルーズな人間はそうそういないと思いますが、近しい方はいるのでは…?

独立には強い決意と行動力が必要です。開業までのやることがある程度明確なフランチャイズ経営は、自分の弱さを補完する大きな後押しになるはずです。

 

継続的指導があったとしても、事業が始まれば全て経営者のもの。成功も失敗も

フランチャイズである以上、本部からの継続的指導はあると思います。素晴らしいサポートをしてくれる本部さんも世の中たくさんあります。ただ、それはその本部さんが素敵なだけで、自分の事業である以上、経営の全責任は経営者にあります。フランチャイズであろうと無かろうと同じです。(もちろん加盟契約書の違反はNGですが)。

本部のおかげでよりアクセルを踏めるかもしれませんが、本部の手を借りなくても利益を出せるように創意工夫を重ねていかないと、経営者とはいえません。そして何より、独立の醍醐味を味わっているとはいえないのではないか、そう思います。

だから、最初の質問「フランチャイズより自分でやる方がよくないですか?」を聞かれたら、私はこうお答えします。
『たしかに最初は違います。でも始まってしまえばどっちも同じです(笑)』