事業を始めるために、お金を借りるとは。「人」編

独立・起業家をサポートする「アントレ独立おたすけサービス」には、日々多くの相談が寄せられますが、最も多いのは「お金のハナシ」。
つまり、金融機関からの融資のやり方のご相談です。

金融機関からのお金を借りるのは住宅を購入する時だけ、という方もとても多いと思います。「事業を始めるのにお金を借りるって…、何をすればいいの？」そう思っても当然です。私達、独立おたすけサービスが対応してきた様々な事例から、是非知っていただきたいことをお伝えします！必見です！

この記事では、「どんな人なら貸してくれるのか？」という点に焦点を当てて解説します。他の記事では、「事業計画書の書き方」「融資を受けるまでのスケジュール」など、より実践的なコツをお伝えします、そちらも是非読んでみてくださいm(  )m

金融機関は、お金を返してくれそうな人に、お金を貸す

銀行や信用金庫など、お近くの金融機関に行ってみると分かりますが、どこの支店に行っても事業融資の窓口があります。「商売を始めたいので、お金を貸してほしい」と言えば、窓口の方は喜んで相談に乗ってくれます。
ただ、それは同時に、借りる方の見極めがスタートしたタイミング！

窓口の席に着いた瞬間から、もう「審査」は始まっていると思った方がよいでしょう。

そして当然ながら、誰にでもお金を貸してくれるわけではありません。金融機関は利息をもらうことで収益を上げるビジネスです。

『「貸した金額＋利息の金額」を継続して返し続けられる人』でないとお金を貸しません。
別の記事でも触れますが、始めるビジネスが、いつまでに・どれくらい利益を上げられるかを見極めて、融資をする・しないと判断します。そして、一度決まったことが覆ることはないので、創業融資は、ほぼ一発勝負に近いと思っておいた方がよいでしょう。

創業融資の場合は、借りる人の過去で判断するしかない

始めるビジネスの計画自体も細かくチェックされますが、大前提、審査対象になるのは、「借りる方そのもの＝人」です。
過去に経営経験がある個人事業主や法人であれば、過去の事業内容・決算書などを見れば、事業を成功させられそうか判断しやすいのですが、創業の方はまだ実績がありません。

だからこそ、事業計画・意気込み以前に、これまでお金関係で問題がなかったか・貯金ができる方か、などから判断するしかないのです。金融機関の言葉を使うと、お金の問題がない方を「信用力がある方」という言い方をします。

少し厳しいかもしれませんが、

• 貯金があまりない方は、商売でも利益を出すことはできないのではないか？
• 公共料金やローンの支払遅れがあったら、融資返済も滞る可能性があるのではないか？

など、「信用力がない方」と想像されてしまいます。他に判断できる材料がないからです。
※消費者金融からお金を借りたことがある場合も、厳しいでしょう＞＜

信用力は貯められる。今すぐ借りられなくても、焦らない

この話をすると、多くの方ががっかりしてしまいますが(苦笑)、私達は常に、落ち込むのはまだ早い、と伝えています。

私達は融資が難しい方に対しては、「難しい」と正直にお伝えしておりますが、必ず「今は」という枕詞をつけています。
信用力はその人の過去をもとに判断されますが、今後の行動次第で上がっていくものでもあります。

例えば、今の時点で貯金が0円の方は、おそらく融資を受けるのは難しいでしょう。しかし、今日からがんばって月に数万円でも貯めてみる。それを数ヶ月続けて数十万円を貯めることができれば、その分信用力が増えたことになります。

「貯めた金額そのもの」だけではなく、「貯めようとがんばった期間」も信用力の源泉になります。今余裕がない方ほど、「急がば回れ」です。

独立したい人は、「すぐに始めたい…！」という想いが特に強く、急いで進めたい傾向が強いように思います。しかし、信用力が無い状態で融資を申し込んで落ちてしまっては元も子もありません (落ちてしまった融資を再チャレンジする方が難易度が高いでしょう)。

創業融資は、最初の一発目の申請が最も通りやすいと言われております。だからこそ、一度しかない一回目でなるべく成功できるように、少しずつ信用力を高めていく行動を心掛けていきましょう。ちょっとした貯金を続ける・ローンや支払が遅れないようにする、といった少しの頑張りの積み重ねで、着実に信用力は上がっていきます。

別の記事では、「事業計画書の書き方」「融資を受けるまでのスケジュール」など、実践的なお話も書いていきます。是非お読みくださいm(    )m

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