自分で手続きするかプロに委任するか
会社は法人の一種である。法人とは、個人のように、自然に生まれた人ではないが、個人同然の権利や義務を有している、「人為的に生み出された人」という意味だ。したがって、個人が出生を届け出なければ、その存在が認められないのと同様、法人も登記をしなければ、その存在は認められない。
ここで選択が分かれる。設立までの段取りや書類作成・提出などを自分で行うのか、代理人に依頼するのかである。代理人には、司法書士や行政書士を選任するのが一般的。これらのプロに委任すれば、有償ではあるが、スムーズに作業を進めてくれる。ただし、自分が会社をつくるという実感は薄れるだろう。反対に自力で行う場合は、それなりの学習と作業に時間を費やすことになる。自力で進めること自体に無理はないが、最終的には費用や時間との関係を考慮して選択してほしい。