わずかの差でも立地条件は異なる
「地域」と並んで重要なのが「立地」である。たとえば交差点の角地の物件があるとする。各角には合計4物件あるが、この4つは決して同じ立地条件ではない。たとえば駐車場付きの飲食店を出店すると仮定する。一番いいのは下り車線に面して、信号の先にある角地。次は下り車線信号手前。3位が上り車線信号先。最下位が上り車線信号手前である。時間を気にして走行することが多い上り(住宅地から都市部へ)と、その逆の下りでは顧客の心理状態が違うし、ドライバーが視認しやすいのは交差点の向こう側である。
また、商業地域の場合、通行量が多くても、その大半が若者なら高額商品を扱う店は適さないし、乗り換えのためなど、足早な人が多い場所なら、時間をかけて出す料理の店はダメ。
駅から何分、駅のどちら側など、大ざっぱな条件だけでなく、自分がターゲットとする人々の動きをよく観察して立地を評価しよう。