アントレ-事業開始の準備-仕入れ先・外注先を確保しよう

9.事業開始の準備

05仕入れ先・外注先を確保しよう

希少品を少量ロットで仕入れる努力が基本

小売店を開業するなら、希少品など、競争力のある商材を、必要量、どうコストをかけずに入手するかが仕入れのポイントになる。業種ごとのオーソドックスな流通ルートを理解したうえで、新しい仕入れ先を開発したり、既存ルートの隙間をかいくぐったりして、低コスト・低リスクの仕入れを目指そう。
たとえば、海外から商材を仕入れるなら、自分で出かけて手荷物で持ち帰る。あるいは、航空会社の乗務員など、頻繁に海外に出かける人に品物を指定して、買い付けを頼むなどすれば、少量・低コストの仕入れができる。
また、仕入れ費用ゼロの委託販売という方法もある。リサイクルショップを始め、最近では雑貨店などでも用いられるようになっている。

小売店の仕入れの流れ
小売店の仕入れの流れ

食材は卸売以外にも多彩なルートあり

飲食店の仕入れ先として一般的なのは卸売業者である。では、数ある業者の中からどうやって取引先を決めるのか。価格、店舗からの距離、配達サービスの有無などは基本だが、それ以上に大事なことは、自分が求める食材を安定的に供給してくれるのかどうかだ。
一方、あなどれないのが出店予定地付近のスーパーマーケットである。折り込みチラシなどを見るとわかるが、その日の特売品というものがある。こういう食材はおおむね卸売価格よりも安い。これを利用し、たとえば鶏肉が安い日には鶏肉を仕入れてメニューを考えることもできる。また、配達サービスを行ってくれる卸売業者は多いが、材料が欲しい時間までに到着しないこともあり得る。そういう意味でも近所にスーパーマーケットのある店舗物件を探しておきたい。

飲食店の仕入れの流れ
飲食店の仕入れの流れ

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