雇用するか、雇用以外で確保するか
自分にない能力を補ったり、事業を発展させたりするためには、スタッフが必要だ。どんな職種の人が何人必要か、どんな能力を優先するか、また、従業員として雇用するのか、派遣や業務委託を活用するのかも考えておく必要がある。
確保する人材像がはっきりしたら、採用・契約に向けてのスケジュールを組む。募集期間や選考期間などは、勤務開始日から逆算して余裕のある日程にしたい。
募集方法は多彩にある。知人や縁故を頼って紹介を受ける。ハローワークに依頼する。学校の就職部に求人票を送る。求人情報サイトなどを活用する。また、自社サイトも活用できる。さらには、新聞や業界誌などの求人欄を活用する方法もある。求める人物や人数と、活用形態、予算などを考え合わせて募集方法を選択しよう。
なお、正社員(期限を定めない雇用契約による従業員)採用は、雇用された人のモチベーションアップや育成という観点では効果的だが、固定費の増加は避けられず、開業当初からこの形態だけに絞った採用は危険がともなう。雇用するなら期間契約を結ぶ、あるいは、派遣社員の導入やアウトソーシングの活用、さらには、同業者同士でのフォローなどの手段も合わせて検討してほしい。