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もっと相手と打ち解けることができれば、仕事が速く進むのに… 真面目な人ほど仕事中は固くなってしまい、コミュニケーションが表面的になりがちです。 その一方で、1流のビジネスパーソンは相手の懐に入るのがうまいもの。一見仕事と関係のない話題で心理的な距離を縮めつつ、仕事のやり取りも円滑にできるようにしているのです。 (さらに…)
「メラビアンの法則」という有名な心理学用語を知っていますか? 人は出会って数秒で相手の第一印象を判断します。そのうち視覚に依存する割合はなんと55%と言われています。 初めて出会ったときの見た目の印象次第で、もはや仕事の成否が決まるといっても過言ではありません。 (さらに…)
独立・起業に欠かせない要素としてよく話題となる「人脈」。 人間関係の広さを指す言葉として頻繁に使われていますが、果たして「人脈」とは本当に必要なものなのでしょうか? 独立に役立つ心理学シリーズ、今回内藤先生に伺ったのは「情報が集まる人脈構築術」。 (さらに…)
企業経営者に多いと言われている「サイコパス」。 サイコパスとは、社会のルールを守らない、反社会的な気質を持つ人のこと。 多くの場合は横暴であったり、口調がきつかったりといった人格的な問題を持ち合わせていると、一般的に言われています。 独立に役立つ心理学シリーズ、今回はサイコパスをテーマに、内藤先生に伺いました。 内藤先生によると、サイコパスの行動特性を部分的に真似することで、経営者にとってメリットがあるそうです。一体どういうことでしょうか? (さらに…)
現代社会人の永遠の悩みである、不安。 将来への漠然とした不安が原因で、独立・起業に二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか? 独立に役立つ心理学シリーズ、今回のテーマは「不安」について、心理学者の内藤誼人先生に伺いました。 (さらに…)
こどもの頃「テストで良い点を取れたら、ご褒美に欲しいものを買ってあげる」と親から言われ勉強をがんばった、という方も多いのではないでしょうか。 実はこの理論、こどもだけでなく大人が勉強をする上でも有効であると、心理学者の内藤誼人先生は語ります。 独立に役立つ心理学シリーズ、今回は年齢を重ねても効率的に取り組める、「大人の勉強法」について内藤先生に伺いました。 (さらに…)
独立・起業に欠かせないのが、交渉。 交渉で自分が有利に話を進めていくためには、相手に軽く見られないことがとても重要です。 独立に役立つ心理学シリーズ、今回は内藤先生に、人に軽く扱われない方法についてお伺いしました。 イギリス王室でも実践されている心理テクは、必見です。

相手と話すときは「目を見て、身体を触らず、断定的に表現する」

今回のテーマである「人に軽く扱われない心理テク」。結論から申し上げると、人に軽く扱われないためには、自分に自信があることを相手に上手く伝える必要があります。 人は、自信がなさそうな人を軽く扱います。 では、どのように自信を表現すればよいのでしょうか。 比較的すぐに矯正可能なのは、話し方です。 話し方のデータについて、まずはアメリカのアイオワ大学、シーン・ジュールズ先生が行った実験をご紹介しましょう。 ジュールズ先生は、実験参加者に2パターンの「強盗を目撃した人の証言ビデオ」を見せました。 1つめは、
・まっすぐ目を見つめる ・自分の身体を触らない ・断定的な表現をする
といった「パワフル」な証言でした。 2つめは、
・目が泳いでいる ・証言中、自分の顔などを触る ・息遣いが荒く、「あのー」や「ええと」などの間投詞を多用する
といった「パワレス」な証言でした。 その結果「パワフル」な証言は、69.2%の実験参加者に信用されました。一方「パワレス」な証言は、40.0%しか信用されなかったのです。

ロイヤルファミリーも実践? 手を隠して、自己宥め(なだめ)行動を防ぐ!

この実験から分かる通り、パワフルとパワレスの違いは、ズバリ「相手に自らの緊張を感じさせるか」という点です。 人間は緊張すると、目が泳いで自分の身体を触り始め、口調がはっきりしなくなる傾向があります。 心理学ではこれを「自己宥め行動」と言います。 逆に言えばこの「自己宥め行動」に該当する行動をしないだけで、あなたの「自信なさげな行動」はかなり改善されるでしょう。 話し方の他にもう1つ、「自己宥め行動」として代表的なのが、手の動きです。 先程の実験でも“自分の身体を触る”といった「自己宥め」行動がありましたが、手があちこちに動いて落ち着きがないとそれだけで自信がなさそうに見える、というわけです。 ちなみにイギリス王室、ロイヤルファミリーが聴衆の面前で話すときは、必ず手を後ろに組むそうです。 逆に手や身体を使って大きなモーションで自信があるように見せたいのであれば積極的に動かすべきですが、緊張して自信がないのであればいっそのこと手を後ろに組んでしまえば良いですね。 交渉の席などでは、手を机の下に隠しておくのも良いでしょう。

顔を大きく見せて、相手に自信を伝える

相手に自信を伝えるためには、自分の顔をできる限り大きく見せることも効果的です。とはいえ、自分の顔を物理的に大きくすることはもちろんできません。 交渉で大事なポイントを話すときは、少し前のめりになって相手に顔を近づけてみてください。それだけでかなり印象は違うはずです。 猫の世界では顔が大きいほうがケンカに勝つ、とも言われており、ぱっと見たときのインパクトはとても大切です。 話し方、手の動き、そして顔の大きさを意識して相手にあなたの自信を伝えてみてください。
プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと) 心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。 大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。 ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。 新刊に「リーダーのための「孫子の兵法」超入門(水王舎) 「身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本」(明日香出版)など。 講演会・セミナーの依頼は、システムブレーンまで。 システムブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先) http://www.sbrain.co.jp/
人を褒める。 「褒められて伸びるタイプ」というフレーズをよく耳にしますが、実際に「褒める」といってもなかなか難しいですよね。 独立に役立つ心理学、今回心理学者の内藤先生に伺ったのは「褒め方」。 「褒められて伸びる」というのは、心理学的に裏付けされた事実であると、内藤先生は語ります。 今回は褒めることが心理学的になぜ効果があるのかを解説していただくとともに、効果の高い褒め方、逆効果になってしまう褒め方、そして人が必ず喜ぶ、極上の褒め方をご紹介します。

褒められて伸びない人はいない? 褒めることの重要性

今回のテーマである「褒め方」。 教育心理学はもちろんビジネス心理学、リーダーシップなど、心理学の世界でもさまざまな領域で褒めることの重要性について研究がなされてきました。 ノースキャロライナ大学のドーソン・ハンコック先生が行った実験をご紹介しましょう。 ハンコック先生は実験参加者を2つのグループに分け、リーダーシップトレーニングと称し実験を行いました。 その際、片方のグループのトレーナーは積極的に実験参加者たちを褒め、もう片方のグループのトレーナーは実験参加者たちを一切褒めませんでした。 トレーニングが終わったところで、参加者には自宅で好きなだけやってよい課題が与えられました。 ところがトレーニング中に褒められたグループは平均46.8分も課題に取り組んだのに、褒められなかったグループでは、平均34.7分しか取り組まなかったのです。 褒められればそれだけ嬉しく、平均12分間もたくさん課題に取り組んでくれたのですね。

褒められる評価を明確にして、行動したら即褒める。やる気と結果を引き出す、2つの「褒めルール」

以上の実験からも分かる通り、褒めることで人のやる気を引き出します。 また有名な「ピグマリオン効果」(教育心理学における心理行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上すること。教師期待効果とも)にもあるように、褒めることはやる気だけでなく試験の結果の向上にも繋がります。 ここからはより大きな効果をもたらす褒め方について解説していきましょう。 先程の実験を行ったハンコック先生は、褒めるためのルールが2つあることを明らかにしました。 1つ目は、相手が何か行動を起こした直後に褒めること。 時間が経ってから人に褒められても、やる気や結果を引き出しにくくなってしまいます。 もう1つは、何をしたら褒めてもらえるか(評価基準)を予め相手に伝えておくこと。 評価基準を事前に相手に伝えておくことは、極めて重要です。例えば、野球部の試合で「見逃し三振だけはするな!」と監督が言ったとしましょう。 その際たとえ空振り三振になってしまっても、見逃しをすることなくちゃんとバットを振ったなら「良いスイングだった!」と、評価基準に沿って褒めてあげる。 この2点をおさえた上で褒めると、より効果的なやる気や結果を引き出すことができます。

安直な「褒め」は逆効果に? 皮肉や嫌味に捉えられない、極上の褒め方

ではここで、逆効果になってしまう褒め方について解説しましょう。 それはズバリ、みんなが褒めるようなポイントを挙げて褒めること。これは非常によくありません。 きれいな人に対して「君はきれいだね」と言っても、そもそも言われ慣れているので、こちらは本心で褒めていても、相手からすると嫌味として捉えられかねません。 また性別の違いでも受け取られ方は異なるので、注意が必要です。 褒められた時、男性は比較的素直に受け取るのですが、一般に女性は皮肉と感じるケースも多いです。 褒めた時、相手の顔に一瞬「嫌悪」の表情(臭いものを嗅いだ時の表情)が見えたら、すかさずフォローを入れてください。 皮肉や嫌味に捉えられないよう褒めるには、具体的なレベルにまできちんと落とし込んでから褒めるのが良いでしょう。 「いつも積極的な営業ですごいね」ではなく「たとえ断られても、諦めずに100回でも商談をしにいこうとする心構えがすごい」 「◯◯さんにはリーダーシップがある」ではなく「◯◯さんは10人もの部下を同時にマネジメントして、活躍させていてすごい」など、具体的な数字や事実をベースに褒めると、他意なく伝えることができます。 効果的な褒め方を駆使して、より円滑な人間関係を築いていきましょう。
プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと) 心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。 大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。 ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。 新刊に、「リーダーのための「孫子の兵法」超入門(水王舎) 「身近にあふれる「男と女の心理学」が3時間でわかる本」(明日香出版)など。 講演会・セミナーの依頼は、システムブレーンまで。 システムブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先) http://www.sbrain.co.jp/
仕事をする上で特に重要なスキルである、集中力。 皆さんは集中して仕事を行うことは得意でしょうか? 「集中するのが苦手」「集中するまでに時間がかかる」。そんな悩みを抱えるビジネスパーソンは少なくないと思います。 今回内藤先生に伺ったテーマは、集中力。スポーツ選手も取り入れているという、集中の方法について、お伺いしました。

スポーツ選手も使っている!「一点凝視法」で集中力を高めよう

今回のテーマである集中力。 心理学の世界では、集中力を高めるための方法として「一点凝視法」が有名です。 やり方は単純です。集中したい時に、何かをじっと見つめるだけ。 これはスポーツ選手が積極的に取り入れている方法です。 例えば、テニスの選手ならラケットを、野球の選手ならバットを、サッカーの選手ならボールをじっと見つめたり、中にはものに話しかけたりする人もいるほどです。 これも「一点凝視法」の一種で、スポーツ心理学では「ゲーティング」とも呼ばれています。自分の意識の「ゲート」を閉じる、すなわち集中するということですね。 これをビジネスパーソンに応用するなら、ペン先をじっと見つめる、といった方法が考えられます。 こうした集中するための行動をするかしないかで、試合の結果や、仕事の成果が大きく変わっていきます。次はそれを証明するデータをお話しましょう。

鍵を握るのは、集中を呼ぶ「引き金」となる動作

ミシガン州立大学のシアン・バイロック博士は、AとBの2チームに、ゴルフのパッティング(パターで短い距離のカップに入れる)を20回させました。 ただしAチームは普通にパターを打たせ、Bチームはヘッドホンで音楽を聴いてからパターを打たせました。 その結果、Aチームのカップまでの平均距離は19.44cm、Bチームのカップまでの平均距離は13.74cmとなりました。 つまりヘッドホンで音楽を聴いて、集中してからパターに臨んだ方が良い結果が生まれる、ということがこの実験で分かったのです。

「オンとオフ」の切り替えが、長く集中できるサイクルを作る

バイロック博士の実験からも分かる通り、集中するためには、その集中の引き金になる行動をすると効果的です。 ここで私から2つアドバイスを差し上げましょう。 1つ目は、集中する時は「尖ったもの」をじっと見つめると良いでしょう。 心理学的に、先の尖ったものや鋭利なものは、人を緊張させる効果があると言われています。 また色彩心理学では、赤系の色はエネルギーを引き出したり、人を活発にさせたりする効果があると言われています。 なので集中したい時は、赤いボールペンの先、赤いネクタイなどの先を見つめると良いでしょう。 逆に丸いものや柔らかなものは人を穏やかにさせる効果があります。集中して仕事をした後に丸いものや柔らかいものを見たり触ったりして、リラックスするのも良いでしょう。 そしてもう1つ。「一点凝視法」を駆使して、仕事に臨んでもどうしても集中できない時は、無理して集中しようとしたり、仕事をするのは避けたほうが良いと思います。 なぜなら、集中できない時は身体が「集中してはいけない」とサインを送っているからです。 疲労やストレスから、体内のリミッターが働いている可能性が高いと言えます。 仮に集中できたとしても、人間の集中力は長くは持ちません。そういう意味ではオンとオフの切り替えも、集中力を生み出すための重要なポイントと言えるでしょう。 疲れた時は無理せずしっかりと休息を取ってから、仕事に取り組むと良いのではないでしょうか。
【独立に役立つ心理学】シリーズ、バックナンバーはコチラから! ・能力が低い人ほど、難しい文章を書きたがるのはなぜ? 【独立に役立つ心理学・第16弾】
プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと) 心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。 大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。 ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。 新刊に、「ベンジャミン・フランクリンの心理法則」(ぱる出版) 「図解 身近にあふれる『心理学』が3時間でわかる本」(明日香出版社)など。 講演会・セミナーの依頼は、システムブレーンまで。 システムブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先) http://www.sbrain.co.jp/
企画書、プレゼン、ビジネスメール…。 いずれも言葉を使って自分の考えていることを表現する手段であり、文章は様々なビジネスシーンにおいて、必要不可欠な要素です。 独立に役立つ心理学、今回内藤先生に伺ったのは「文章力」。 内藤先生は「難しい言葉を使って文章を書く人の大半は、能力が低い人である」と語ります。一体なぜでしょうか?

そもそも、読まれない文章は全く意味がない

今回のテーマは、文章力。 私は大学や企業の研修で、企画書やプレゼンの書き方など「文章」についての話をする機会が多いのですが、文章を書くための細かいスキル以前に、大切なことがあると皆さんにお伝えしています。 それは「皆さんが書いた文章が、そもそも読んでもらえるかどうか」という大前提をクリアしなければならないということ。 どれだけ皆さんが優秀でも、読んでもらえなければ、その文章は全く意味をなしません。 また文章の書き方というと「賢い文章を書き方」を想像する人がいらっしゃいますが、実は文章は、簡単な言葉で分かりやすければ分かりやすいほど、良い文章だと言えます。 なぜなら、小難しく書かれている文章はそもそも「読む気がしなくなる」からです。 読まれない文章は、全く意味がない。 その大原則を理解していただいた上で、ではどうしたら文章を読んでもらえるのか、を紹介していきましょう。

文章は「細かく分け、大きな文字を使い、何かしら目立つもののそばに文章を配置する」が、心理学的に正しい

文章に関する、興味深い3つの実験についてご紹介しましょう。 アメリカはフロリダ州、ジャクソンビル州立大学のステファン・リゴット博士は「エジプトのミイラ展」が行われたある博物館で実験を行いました。 その内容は、ミイラを解説する説明文を変化させると、立ち止まって読んでくれる人の割合も変わるのかどうか、を調べるという実験でした。 最初に調査したのは、文章のバランス。 「ミイラに関する、150語で書かれた説明文」が記された場合と「ミイラに関する、150語を3段落に分けて書かれた説明文」が記された場合で、立ち止まって読む人の割合が変わるかを実験しました。 「ミイラに関する、150語で書かれた説明文」を立ち止まって読んだ人は12.3%、対して「ミイラに関する、150語を3段落に分けて書かれた説明文」では、28.4%の人が立ち止まって説明文を読みました。 リゴット博士が次に行ったのは、文字の「大きさ」に関する実験。 「あるフォントで書かれた説明文」と「その2倍のフォントで書かれた説明文」という条件の違いで、立ち止まって文章を読んでくれる人の割合が変わるかを調べる実験です。 その結果「あるフォントで書かれた説明文」では28.4%、「その2倍のフォントで書かれた説明文」では39.6%の人が立ち止まって読むことが分かりました。 最後に行ったのは、説明文の「配置」に関する実験。 「説明文をミイラ(展示物)から少し離れた壁に貼り付けた場合」と「説明文をミイラ(展示物)のすぐ近くに貼り付けた場合」で、どれくらい差異が出たのでしょうか。 結果は、前者の場合は40.3%の人が、後者の場合は56.0%の人が立ち止まって文章を読みました。 3つの実験の結果を踏まえると「文章は細かく分け、大きな文字を使い、何かしら目立つものの近くに文章を配置する」のが心理学的に効果がある、と言えるでしょう。

「小難しい文章を書く人=優秀」ではない。上手な文章を書く、とてもシンプルなコツ

リゴット博士の実験では、段落分け、フォントの大きさ、配置など「読んでもらうための文章の書き方」に関するデータをご紹介しました。 企画書やメールを書く際は、要件ごとに段落分けする、なるべく大きなフォントを使う、アピールしたい商品や写真の近くに文章を添えるなど、この結果を活かした工夫をしてみると、より文章を読んでもらいやすくなるでしょう。 どの条件もとても有用ですが、私は大学の講義や企業の研修で、特に「とにかく大きな文字で書くこと」をおすすめしています。 上の画像を見ても分かる通り「文字が小さくて読みづらい」ということはあっても「文字が大きくて読みづらい」ということはほとんどありません。 さらに文字が大きいと、枠内におさめるために、自然と言葉を絞り込む必要が出てきます。 この作業は「限られたスペースの中で何を伝えるか」という、コピーライティングのトレーニングにもなります。 「文章力がある」と聞くと「小難しい文章を書ける人=優秀」と想起してしまいがちですが、最初に話した通り、そもそも文章は読んでもらえなければ意味がありません。 最も重要なのは、読み手が話を理解できるようにカスタマイズする力です。 私が本を執筆する時や心理学の講義をする際は、基本的に中学生でも分かるような、平たい言葉を使って説明します。(もちろん、心理学の専門家同士の会話では、専門用語も多用することもありますが) 読み手のレベルを無視して、やたらと難しい文章を書く人(もしくは聞き手のレベルを無視して、やたらと難しい言葉で話す人)は、能力が低い人である、と自ら露呈しているようなものです。くれぐれも注意しましょう。
【独立に役立つ心理学シリーズ:バックナンバーはコチラから!】 ・人の9割は暗示で動く? 悪用厳禁のビジネス暗示テク【独立に役立つ心理学・第15弾】
プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと) 心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。 大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。 ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。 新刊に、「ベンジャミン・フランクリンの心理法則」(ぱる出版) 「図解 身近にあふれる『心理学』が3時間でわかる本」(明日香出版社)など。 講演会・セミナーの依頼は、システムブレーンまで。 システムブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先) http://www.sbrain.co.jp/
自分の思い通りに人を操る方法として用いられる、暗示。 上司や部下、取引先、家族など、自分の思い通りにならない周りの人を、暗示によって意のままに操ることができたら…と誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか? 独立に役立つ心理学シリーズ、今回内藤先生に伺ったテーマは「暗示」についてです。 内藤先生は、特別なスキルや専門的な知識がなくても、ある程度なら誰にでも暗示をかけることができると言います。 今回はそんな暗示の持つ力、そして暗示をかけるコツについて伺いました。

ビジネスで使うべき暗示とは、隠されたモチベーションを引き出す力

今回のテーマである、暗示。 そもそも暗示とは、言葉や合図などにより、他者の思考、感覚、行動を操作・誘導する心理作用のことだとされています。(広辞苑より) 言い換えると、自分の意にそぐわない相手を、誘導するためのスキルであると言えます。 (自分の意と相手の行動が一致している場合に、暗示は必要ありませんからね) 例えば、登校拒否のこどもが「学校に行くのもちょっと悪くないかも」と、自分から学校に行くようになったり、仕事のモチベーションが低かった部下が率先して仕事をするようになったり。 暗示の力が必要になるシーンは、日常生活に多く存在します。 つまり優れた教育者や上司、経営者は、自分で知ってか知らずか、暗示によって自分の生徒や部下のモチベーションを引き出しているのです。

暗示をかけたいなら、メッセージを繰り返し言葉の中にしのばせよう

ではこの暗示を使いこなすにはどうしたらいいのでしょうか。 暗示と聞くと、まるで催眠術のような超常現象を思い浮かべる人もいらっしゃいますが、実は暗示をかけるのはそんなに難しいことをやっているわけではありません。 ポイントはズバリ、「“自分が望む状態”を、相手に繰り返し伝える」だけです。 アメリカはケント州立大学のマリア・ザラゴザ博士が行った実験によると、人間は1度暗示をかけられるよりも、3度暗示をかけられた方が暗示にかかりやすい、ということが明らかになりました。 例えばあなたの近くに、仕事をもっと速くこなしてほしい人がいたとしましょう。 「君は仕事が速いね」と1度声をかけるよりも、 「君は仕事が“速い”ね」 「どうしてそんなに“速く”仕事ができるの?」 「なるほどな、だから君は仕事が“速い”んだな」 と、“速い”という言葉を繰り返して3回使った方が、「自分は仕事が“速い”」という暗示にかかりやすくなり、本当に仕事を速くこなしてくれる可能性が高くなるというわけです。 (もちろん、暗示をかける段階で本当に相手が仕事が速いかどうかは分かりませんが)

悪用厳禁! 暗示の絶大すぎる効果

暗示を効果的にかけるにあたり、ここで1つ気をつけていただきたいポイントがあります。 それは暗示をかける際「できるだけポジティブな言葉」を使うことです。 自己暗示法の創始者であり、フランスの暗示療法の第一人者であったエミール・クーエ氏が患者に暗示をかける際、 「痛みが消える、痛みが消える…」 とかけるのではなく 「痛みが消える、消える、消える…」 と、繰り返したそうです。 これは「痛み」というネガティブなイメージを持つ言葉を繰り返すのではなく「消える」というポジティブな言葉を繰り返すことで、ネガティブな言葉に引っ張られずに高い暗示効果を出すためだったと思われます。 このルールに則り仮にネガティブな言葉を使わなければならない場合、最後は必ずポジティブな言葉を繰り返すことができれば、暗示の効果が期待できます。 ここまで、人を動かすための暗示についてご紹介してきましたが、これは他人だけではなく、自分にも有効であると言えます。 「自己暗示」という言葉がある通り、自分の思い込みは良くも悪くも、人間の行動に大きく影響を与えます。 そして今回はポジティブな言葉で人に暗示をかけるやり方をお教えしましたが、逆にネガティブな言葉を人に対して使い続ければ、暗示を受けた人はあらぬ方向へと向かっていきかねません。 ポジティブな言葉をたくさん受けて育ってきたこどもと、ネガティブな言葉をたくさん受けて育ってきたこども、どちらが明るく、そして優秀な人材になるかは、言うまでもありませんよね? 有名なピグマリオン効果(教育心理学における心理行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上すること。教師期待効果とも)にある通り、暗示がもたらす効果は絶大です。 使い方には十分お気をつけて、活用してください。
【独立に役立つ心理学シリーズ:バックナンバーはコチラから!】 ・集中力で緊張を吹き飛ばせ! 人前で緊張しない方法【独立に役立つ心理学・第14弾】
プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと) 心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。 大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。 ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。 新刊に、「ベンジャミン・フランクリンの心理法則」(ぱる出版) 「図解 身近にあふれる『心理学』が3時間でわかる本」(明日香出版社)など。 講演会・セミナーの依頼は、システムブレーンまで。 システムブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先) http://www.sbrain.co.jp/
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