最低でも、定款は自分自身で作成する
手続きの基本は自力で進め、一部をプロに依頼するといった方法もある。たとえば作成した定款には4万円の収入印紙を貼付する必要があるが、電子認証制度を利用し、電子文書で作成した定款（CD-R保存文書）を提出すれば印紙は不要になる。ところが電子認証を行うための設備をそろえるには10万円ほどかかってしまう。そこで、行政書士など設備を有するプロに、4万円以下の費用で電子認証だけを依頼すれば手間とコストの両方を削減できるわけだ。
なお、定款に記載する内容だけは、プロの指導を受けながらでもいいので、自力で起案・決定し、文章化したい。定款は、いわばその会社の憲法
である。誰のためでもない、自分の独立のために会社を設立するのだから、ここは頑張ろう。
いずれにしても、プロに「丸投げ」することは避けてほしい。手続きを委任するなら、どんなビジョンを持って、どんな会社をつくりたいのかをしっかり伝え、打ち合わせし、また、進捗状況もまめに報告を受けるようにして、プロとともに自らが会社を設立するのだ、という姿勢を保っていこう。
