憧れのフリーライターになった僕は、昔の仲間から頼りにされて大忙し。独立当初の「有名出版社に営業に行くぞ」という気力は、1年後にはすっかり消えうせていた。ふと気がつくと、携帯の着信履歴には同じ番号がズラリ。しかも、毎日のように鳴っていた電話が、週1回になり、月1回になり、そういえば最近……。
独立前と同業界・職種で起業すると、専門知識や人脈を生かすことができる点で有利。でも、そのメリットに甘えすぎるのは禁物。例えば、昔の職場から仕事をもらえるのはありがたいことだが、「ご祝儀発注」は、1年もたてば途切れてしまうもの。昔のコネは、あくまでも初期の実績づくりに活用させていただくという謙虚な姿勢で、組織という後ろ盾のないあなたを評価してくれる新しい取引先を見つけよう。たとえ一社との取引が急になくなっても困らないよう、3、4社に分けて受注するのが理想的だ。
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