桜のつぼみが膨らむ頃、某女子大の近くにベーカリーカフェを開業した。モーニングにランチに学校帰りにと、学生が恋人や友人を連れてひっきりなしに立ち寄り、大繁盛。事業計画をはるかに上回るすべり出しだった。妻と2人では切り回せないほどの盛況ぶりに、アルバイトを一人雇い、「この調子なら」と借金をして、輸入モノのエスプレッソマシンを購入。が、8月に入るや客足が一気にダウン。「夏休み!?」と気づいたものの、時すでに遅し。
会社員が毎月受け取る給料はほぼ一定のケースが多いが、会社本体の月商は多かれ少なかれ変動しているもの。原因は、どんな業種にも繁忙期と閑散期とがあるからだ。例えば、洋菓子店はバレンタインデーとクリスマスに売り上げが激増する傾向にあるし、 結婚式場は6月の忙しさがうそのように、真夏や真冬はすいている。
四季だけでなく、休日と平日、大安と仏滅、昼と夜など、あなたが狙うマーケットが何に左右されているか、事前のリサーチが重要。そして、「最悪の状態」に備えて対策を練ろう。「最高の結果」を目指して努力することが収支計画を立てる時の鉄則だ。
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