後輩たちを誘って、大学在学中にソフト制作会社をつくった。ほとんどがアルバイトだったけど、ちょっと食事でもおごってやれば、不眠不休で働いてくれるんだよね。2年後に大学を卒業し、いよいよ事業に専念できると思った矢先、労働基準監督署から「サービス残業分の支払いをするように」と勧告された。おまけに、労災保険も、経営者全額負担で入れだと!? 2年も前の話、今頃言うか? それに、労災保険なんて対象は社員だけだろ?
中小企業では徹底されていないようだが、パート・アルバイトなどの非正社員でも、1名以上を雇っている事業主には、社会保険加入が義務づけられている。最近は、労働基準監督署のチェックも厳しく、従業員から、「残業代をもらっていない」と訴えられる可能性もある。それだけでなく、正社員並みに活躍してくれる人材を雇いたいと思うなら、労災保険への加入はもちろん、雇用保険(労働時間が週20時間以上、かつ1年以上雇用の見込みがある場合は非正社員でも適用)や健康保険、厚生年金保険といった福利厚生を整備しておくべき。詳細は、各地域の社会保険事務所や労働基準監督署など行政機関で、専門家に聞いてみよう。
アントレに会員登録して独立情報を探そう!