雑貨店の開業を夢見て、商品探しの旅へ。目をつけたのが、「メイド・イン・チャイナ」の安さ。英国製のブランド品にそっくりの陶器を見つけ、輸入を決意。慣れない中国語でのやりとりに苦労の末、やっとサンプルが届いたと思ったら、10個のうち1個が割れているではないか。業者にクレームを言ったら、「1割安くするし、大丈夫」というので入金したんだけど、1カ月たっても届かない。催促の電話をかけたら、つながらなくなっていた。
初めての商取引は、日本人同士ですらトラブルが起こりがち。まして、異なった価値観や商慣習を持つ海外との取引ともなれば、「納期までに商品が届かない」「汚れや破損が激しく売り物にならない」「組み立て家具のサイズが合わない」「違法コピー商品だった」など、信じがたいトラブルが発生することも珍しくない。品質と価格のバランス、破損や納期遅れによるリスクの大きさなどを吟味してから、取引を始めよう。また、よほど強いコネクションでもない限り、最初のうちはJETRO(日本貿易振興機構)などの専門業者を通すほうが無難。手数料はかかるが、リスクヘッジになると考えれば、結果として割高にはならないはずだ。
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