アントレ-資金計画の立案-資金繰りを理解しよう

4.資金計画の立案

04資金繰りを理解しよう

不規則な入出金……。目を離すと大変

資金繰りとは、手元に入ってくる資金と、手元から出ていく資金のやりくりを円滑に行うということである。意味としては簡単であり、誰でもすでに生活レベルでもやっていることである。例えば、毎月25日に給料をもらう。家賃は月末までに、光熱費は翌月5日までに支払う。が、翌月10日までに支払わなければならないカードの利用代金が足りない。なので、友人から不足分を借りて穴埋めし、翌月25日の給料でそれを返す。これも資金繰りである。
では、なぜ事業資金の資金繰りになると大変なのか。事業の収入は給料と違い、不定額かつ不定期だからである。売り上げはそもそも変動するし、入金時期もまちまちである。現金取引だけならまだしも、請求書を発行する掛け売りがあると、月末締めの翌月末払い、翌月5日締めの翌々月15日払いなど、相手の支払い条件に従わざるを得なくなる。さらに支払い方法が、現金集金や口座振り込みならいいが、中には約束手形を振り出す取引先もあるかもしれない。約束手形とは、指定した期日に、指定の銀行で、指定の金額を現金にできる、という証文だ。通常、現金化の期日は手形振出日の90〜120日後が多い。

資金繰り表(キャッシュフローシート)作成例
資金繰り表(キャッシュフローシート)作成例

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