商品の告知・提供、対価の回収方法が重要
市場アクセスという言葉は、外国市場への参入方法の意味で使用されることも多いが、ここでは、事業規模に関係なく、その事業と、目指す市場とのパイプのつくり方、と理解してほしい。つまり、その商品やサービスを、ターゲットにどう知らせるか、どう提供するか、どう対価を回収するか、などの方法のことである。したがって、事業の実現性を推し量るうえで、極めて重要な項目になる。たとえば、日本人の大半が購入したくなるような商品を考案したとする。だが、それを知らせる術がなければ、その商品はなかったも同然である。同様に、どんなにいい商品でも、それの輸送手段がない、販売場所がない、あるいは販売人員がいない、では、意味がないわけだ。にもかかわらず、この点を精緻に提示できていないプランが少なくない。