アントレ-事業プランの立案-市場アクセス方法を提示しよう

3.事業プランの立案

10市場アクセス方法を提示しよう

商品の告知・提供、対価の回収方法が重要

市場アクセスという言葉は、外国市場への参入方法の意味で使用されることも多いが、ここでは、事業規模に関係なく、その事業と、目指す市場とのパイプのつくり方、と理解してほしい。つまり、その商品やサービスを、ターゲットにどう知らせるか、どう提供するか、どう対価を回収するか、などの方法のことである。したがって、事業の実現性を推し量るうえで、極めて重要な項目になる。たとえば、日本人の大半が購入したくなるような商品を考案したとする。だが、それを知らせる術がなければ、その商品はなかったも同然である。同様に、どんなにいい商品でも、それの輸送手段がない、販売場所がない、あるいは販売人員がいない、では、意味がないわけだ。にもかかわらず、この点を精緻に提示できていないプランが少なくない。

思い切ってアクセスから先に考えてみる

では、どうすればいいか。もっとも簡単な方法は、商品やサービスを決めてしまう前に、市場アクセス、つまり情報受発信や、流通・販売、対価の回収などが、確立・確保しやすい事業内容は何かを考え、その中から商品やサービスを絞り込むことである。自力で宣伝するのか、プロに宣伝してもらうのか。自力で販売するのか、代理店や小売店など他者に販売してもらうのか。代金回収は現金か銀行振込かクレジットカードか、などなど、考えることは多い。商品決めと並行して、これらの課題にも取り組んでほしい。

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