絶対に外せないのは8つの項目
事業計画書の中に書き込む主要項目は、表にある「事業計画書から外せない8つの項目」になる。これらの項目は、業種や業態、規模の大小にかかわらず、必ず設定しておかなければならない。また、各項目には、それに則した表現方法で結論を書き込む必要がある。そこで問題なのが、「各項目に則した表現方法」という点。つまり、自らの専門分野の知識のほかに、マーケティングや経営、会計などの知識が必要になる。ここに事業計画書作成の難しさがある。しかし、計画書が書けないということは、結局、プランが立てられないことを意味し、ひいては事業を実施できないということになってしまう。
だが、悲観することはない。基礎的な知識は、書籍や短期のセミナーなどでも十分に学べる。大事なことは、むしろ、それらの知識がなぜ必要なのかを理解していること。それさえわかっていれば、細部については、各項目の専門家と相談しながら進めることで何とかクリアできるはずだ。
事業計画書から外せない8つの項目
事業プラン名 | 簡潔かつ魅力的で、これだけでも何を計画しているのかが伝わるように。副題をつけてもいい |
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事業内容 | どんな市場・ターゲットに対して、どんな商品・サービスを提供するのかを可能な限り端的に説明する |
市場環境 | 市場規模や成長性、競合相手の評価などを各種統計データを活用して分析する。表やグラフが有効 |
競合優位性 | 同業種・同業態だけでなく、同ターゲットを狙う異業種の競合も意識し、優位性や差別化を訴求する |
市場アクセス | 計画している事業を、どう市場に認知させるか、どう販売網を築くかなど、事業の実現プロセスを伝える |
経営プラン | 仕入れ計画、開発・生産計画、人員・組織計画など、事業を継続的に運営するためのシステムを紹介する |
リスクと解決策 | 想定されるリスクや問題点を抽出し、危険度を分析すると共に、対処方法や解決策を先行的に提示する |
資金計画 | 詳細な収支予測に加えて資金繰り計画も立案。また、資金調達案や返済・配当計画も提示しておく |