円満退職こそスムーズな独立の前提
独立のために勤務先を退職するのなら、堂々と独立の意向を上司に告げ、できる限り勤務先の業務に支障をきたさないよう配慮したうえで辞めよう。
独立は孤独になるという意味ではない。むしろ「独りで立つ」という困難を選択するのだから、それを支えてくれる人は、ひとりでも多いほどいい。
その貴重な支援者に元の勤務先がなってくれるケースは少なくない。うまくいけば顧客や仕入れ先、業務提携先になってくれることもあるだろう。
そうはいかなくても情報交換の相手として協力し合うこともできる。最悪、目に見えるメリットが何もなかったとしても、デメリットを抱えるよりはましだ。とにかく、わざわざ敵をつくるような辞め方は避けたい。世間は広いようで狭い。残した禍根が、いつ、どんなところで災いするか、わかったものではない。
しかし、やむにやまれずケンカ別れということもある。そうなってしまった時は、悪感情を引きずらず、反発心を独立準備のエネルギーに転化して頑張ろう。
元の勤務先に返却・提出すべきもの
- 社員証、名刺、バッジ、社章など
- 健康保険証
- 組合員証
- 制服や鍵など勤務先から貸与されたもの
- 退職金所得受給に関する申告書
元の勤務先から受け取っておくべきもの
- 厚生年金手帳
- 雇用保険被保険者証
- 離職票
- 給与所得の源泉徴収票
- 退職所得(退職金)の源泉徴収票