家族は物心両面での最大の支援者
独立を考える人が、男性でも女性でも、年輩者でも若者でも、家族がいるのなら、必ず意向を告げ、了解を得ることに努めよう。
特に既婚者など、生活・生計を共にする相手のいる人は、独立の目的や内容を十分説明したうえで、それが家族の生活にどう影響するのか、相手とともに検討しよう。収入は増えるのか減るのか?いったんは減るとして、どのくらいの期間で元に戻るのか、あるいは増えるのか? 収入や支出のタイミングはどう変わるのか? 家族と過ごす時間は増えるのか減るのか? 住む場所にも影響するのか? 家の中のレイアウトは?家事や育児、親の面倒は? などなど。どれもが両者にとって理想的な答えになるのは難しいが、「良い点・悪い点」を互いがわかったうえでチャレンジしたほうが、後にトラブルになる可能性も低くなる。一回で説得しようなどと思わず、じっくりと何度でも話し合うこと。また、その事業に家族と一緒に取り組んでみる、という考え方もある。
いずれにしても、独立後に苦しくなった時、物心両面、特に精神的にもっとも頼りにできる支援者は、やはり家族である。