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起業の心構え


起業の心構え

絶対に成功させる。

そんな心構えを持ってほしい。

そのために、独立後の自分を想像したあなたの心に浮かんでくる不安や疑問は、一つ残らずクリアしておこう。

Q001

激しい人見知りの性格です。起業はしたいのですが、そもそも自分に経営者としての資質があるのかどうか不安です。

人見知りのあなたにしかできない事業を考えればいいのです。あなたは人見知りの方の気持ちがよくわかっているわけですから、そういう人の気持ちを代弁したサービスが提供できる。例えば、人見知りの人はお店で店員に声をかけにくいかもしれない。そういう人が通いやすいお店ってどういう仕組みにすればいいのか、あなたなら考えられるはずです。

(羽根)

Q002

家族から激しい反対に遭っています。このまま起業して大丈夫でしょうか?

起業後、どんな苦難に遭っても、自分を見捨てずに最後まで助けてくれるのが家族です。まずあなたがすべきは、そんな家族を説得すること。家族の説得もできない人が、どうして自分の商品のよさを顧客に説得できるでしょうか。そして、家族が何を問題視しているのか。あなたに何が足りないのか。一つ一つ問題点を解決していくことを試みること。そのことが、起業後、日々行わなければならない「問題解決」の資質を向上させることにもつながるはずです。

(羽根)

Q003

事業に失敗しても、その時は転職でも。と、気軽に考えている自分は安易すぎますか?

そんな甘い考えで起業するなどもってのほか、とも言えるし、神経質でいるよりもそういうおおらかな気持ちを持っている方がいい、とも言えます。大切なのは、強い信念を持つこと。今、自分の考えが「安易」と思っているということは、弱気になっているということではないでしょうか。ならば、弱気になる理由を探して対策を考えていってください。一つ一つ問題点をクリアにしていけば、弱気も強気に変わります。

(羽根)

Q004

絶対に事業を成功させる自信があります。でも、開業資金が全くありません。自己資金でやるとなると10年後になりそうです。

「絶対に成功する」というほど素晴らしいアイデアなら、資金の心配をする必要はないでしょう。試しに日本政策金融公庫などに話を持ちかけてみてください。本当にあなたの言うとおりであれば、必ず開業資金は集まるでしょう。断られたなら、あなたが思っているほど素晴らしいアイデアでないか、他の人が理解できないほど斬新なものかのどちらかです。いずれにせよ、他者を理解させなければ資金を得ることはできません。まずはそのアイデアを第三者にぶつけることから始めてみましょう。

(羽根)

Q005

15年勤めた会社を辞め、起業します。と、その前に、3カ月くらいハワイでのんびりしようと思ってます。社会復帰できるでしょうか?

起業すれば3カ月ものんびりすることなどなくなるはずだから、最後に命の洗濯をしてくださいという答えもアリ。そんな余裕があったら、少しでも起業の準備をしておくべきという答えもアリです。大切なのは、あなたの信念。本当に必要だと思ったらぜひ行くべきで、社会復帰できなくてもそれはラッキーです。その程度の意識しかなかったということが証明されたわけですから、起業なんかできるはずがありません。その他の生き方を探しましょう。

(羽根)

Q006

起業後も会社勤めしていた時の生活が維持できるか不安です。

以前の生活が維持できる、と安易に考える方が問題。まず、不安の要因を分析して、対策を立てましょう。要は、あなたが不安に打ち勝つ自信を持てるように入念な準備をすることが大切なのです。が、不安がゼロになることなどありえません。ですから、最後は成功を信じ、勇気を持って一歩を踏み出すことです。

(増田)

Q007

社長って頭を下げないイメージなんですが、私も人に頭を下げるのが苦手です。こんな私でも大丈夫?

発注する側の仕事をしていた人などはそうでしょうね。しかし、独立すれば後がありませんから、自然に頭を下げられるようになると思います。あとは、商品やサービスの価値を高めることです。強い競争力を持つことができれば、頭を下げずとも顧客はやってきますから。

(増田)

Q008

夫婦でお店を開業する予定です。注意しておくポイントはありますか?

四六時中、夫婦が一緒にいるようになるので、公私の区別がつかなくなりがち。特に起業後は仕事三昧で「私」の時間が激減し、夫婦関係が悪化する可能性もあります。それが仕事面に影響を及ぼすようになり、事業がうまくいかなくなることも。なので、定休日をきちんと決め、その日は絶対に仕事の話はしないなど、「私」の時間を確保するためのルールを決めておくとよいでしょう。

(増田)

Q009

ある持病があり、体力・健康面に不安があります。やれるでしょうか?

起業の素晴らしいところは、自分の都合を織り込んだ働き方ができること。体力や健康状態には個人差がありますので、それをケアするには、会社勤めよりもむしろ起業した方が好都合なのです。ぜひ、自分の条件をクリアできる事業の取り組み方を考えてみてください。

(増田)

Q010

まず週末起業から始めようと思っています。何か注意しておくことはありますか?

ある調査によると、起業した人の多くが、以前勤めていた会社から仕事をもらっているそうです。この事実からもわかるとおり、現在の仕事で信頼を重ねておくことも大切。なので、週末起業をする場合でも、週末で終わらず平日までその業務を行うようになるなど、本業に負担がかかるようなやり方は慎むべきでしょう。

(野村)

Q011

これまで全く未経験の業界、仕事内容での起業を予定していますが、不安でたまりません。

わからないから不安なのですから、それが解消されるまで勉強を続けるのがベスト。ある飲食店チェーンを起業した人は、起業前に半年間、築地市場で働いたそうです。まずは、開業を予定している業界に飛び込んでみることも解決策の一つです。

(野村)

Q012

3人の友人と起業します。共同経営はリスクが大きいと聞きました。どういうことなんでしょうか?

人の気持ちは変わる、ということです。気が合って始めても、時間がたつにつれて考え方の違いで対立したり、金の取り分をめぐって「あれだけ働いたのにこれだけ?」などのもめごとが起こりがち。できれば、最終判断と責任を負うリーダーを決めておいた方がいいと思います。

(野村)

Q013

自分は中卒です。経営者にはやはり学歴が重要なんでしょうか?

経営感覚は、学校で知識を積んで習得できるものでもないと思います。逆に、学歴があることで表面的な判断をしてしまう危険性もあります。人に喜ばれるサービスを考え、利益が出るように展開していく。そんな事業経営に必要な力は、学歴とはあまり関係がないと思います。

(野村)


回答者プロフィール

  • 佐藤芳子
  • 社会保険労務士

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  • 平田 治
  • 税理士

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  • 野村 滋
  • (株)コンテンツ・ファクトリー
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  • 川村篤史
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  • 羽根拓也
  • (株)アクティブラーニング
  • 代表取締役

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  • 増田紀彦
  • (株)タンク
  • 代表取締役

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