「会社を辞めて独立したい」と思う気持ちを踏みとどまらせる要因はなにか?その筆頭が「収入」の問題。安定した生活を捨てることへの迷いは誰しもあるものだ。「不安は常について回るもの。誰もが持っているんです。それとどうつき合っていくかが重要です。不安を少しでも軽減したいなら、会社員のうちにいろいろな実験をすること。失敗しても修正がきくので安心です」(吉江氏)
このようなハードルを乗り越えて多くの人が独立に踏み切る一番の理由は「もっと自分の自由になる仕事がしたい」から。また、今の仕事に限界を感じ、会社の将来に不安を覚え、職場や上司との人間関係に疲れ果てて、気持ち的にもいっぱいいっぱいだった様子が読み取れる。その結果、もやもやした気持ちを抱え、物足りなさを覚えながら仕方なく働いていたようだ。それがストレスや愚痴のもとになっていたかもしれない。
では、独立後は気持ちにどのような変化が生まれただろうか?
結果を見ると、もやもやが晴れてすっきりとした気持ちで、気力を持って積極的に活動し、充足感を覚えている人が圧倒的に増えていることがわかる。「独立すると、すべて自分で意思決定することになります。すると、誰かに決定されることから生まれる空虚感がなくなるだけでなく、行動の一つひとつに意味が漂うようになるのです」(藤井)
会社員では得られなかった選択の自由と責任を手に入れたことで、仕事の「やりがい」や「手ごたえ」をつかみ、それが毎日の充実感へとつながっているようだ。「仕事をして生きる上での一番の意味は“やりがい”。どんなにお金があってもこれを感じられなければただむなしいだけ」(吉江氏)
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