収入や自由に使えるお金のほかに減ったのは、「異性との出会い」。夜型生活ではなくなり、飲みに行く回数も減って家で過ごす時間が増えた分だけ、異性と知り合うチャンスも少なくなった、ということか。
独立するとライフスタイルはどのように変わるのだろうか?調査結果によれば、家族と過ごす時間や自分の時間が増えたと答えた人が半数にのぼった。金銭面でのゆとりと引き換えに時間と心のゆとりを得たということか。「時代の大きな流れの変化にともなって、仕事に求める意味も大きく変わってきたようです。社名や肩書きなどで自分を大きく見せようとする“自我拡張の時代”から身近な人々とのつながりや価値観の共有を求める“信頼共鳴の時代”へ。その結果、お金よりも家族や仲間、世の中に献身する時間を大事にする人が増えてきたのだと思います」(藤井)
時間の使い方にも変化が見られる。飲みに行く回数が減り、生活は朝型に。健康的になったと感じている人が多くなった。
また、6割以上の人が「有意義な時間が増えた」と答えている。「独立は例えるなら、電車の先頭車両。すべての責任を受け止める立場にあるけれど、景色は最初に見え、なにより自分がハンドルを持って進められる。いわば“人生の選択権”を握っている状態です。
一方、会社員は2両目以降。リスクは会社が分散してくれるが行き先を自由に決められず、見たい景色も全ては見られない。自由と不安定。束縛と安定。これが独立した人と会社員との違いかもしれません」(藤井)
自分の思い通りになる時間が増えた分、不毛な時間が減った、という声も多く聞かれる。「独立してよかったことのひとつは、時が過ぎるのを忘れるくらい没頭できることを仕事にできること。これを私は『内的時間を旅する』と呼んでいますが、常に上司から命令され、やらされ感のあった会社員時代には味わえなかった時間の使い方です」(吉江氏)
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