お店で独立を目指す人必読! いろんな業種で独立した先輩たちに立ち上げから運営まで全部聞いた! |
注)記事内で表記されている金額はすべて取材時のものです。 |
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パティスリーシュクル の場合 |
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1. 資金調達 |
借り入れ先は国民金融生活公庫。同業界で一貫性のある仕事をしてきたということが信用され、申請はすんなり受理された。しかし、受理される前は、不安で仕方なかったという。融資が確定しなければ物件の本契約はできない。実は、物件を仲介した不動産会社の社長が、「もし受理されなければ自分が資金を貸してもいい」と申し出てくれていたのだとか。街づくりの一端を担う地元の不動産会社にとって、大川さんが考えていた店は、それほど地元に誘致したいと思える店だったのだ。 |
2. 店舗物件 |
地域密着型の「街のケーキ屋さん」を目指していた大川さんの物件の条件は、東急東横線沿線の住宅街。インターネットで検索し、たった1件だけヒットした物件が現店舗。イメージどおりの環境にあったこと、設備の基礎工事をしない分、開業資金を抑えられることが決め手となった。東横線祐天寺駅またはJR目黒駅からバスで10分前後。大通りから1本入ったバス通りに面している。20代から60代まで、顧客は幅広くほとんどが常連客。「ここに店を持って大正解だったと思っています」。
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3. 店舗工事・設備・什器 |
内装工事は知り合いの建設会社に依頼。コンセプトはシンプルでナチュラル。前面はガラスの壁とドアにし、通りを歩いている人から店内の様子が見えるようにした。さらに、カウンター2席、テーブル2席、計4席のイートインコーナーを設置。店頭部分の面積は4坪だが、狭さを感じさせない上手な工夫がされている。工事費は260万円。冷蔵庫、オーブン、シンクなどの厨房機器は100万円。冷蔵機能付きのショーケースはリース契約にした。家具、調理器具の費用は40万円。
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4. 仕入れ |
知り合いからケーキショップを紹介してもらい、そのショップが取引している仕入れ先を教えてもらった。製菓材、乳製品など食材は4社から、包装紙やリボンなどは、専門の会社から。「野菜は近くの八百屋さんから買っていたのですが、お客さんが配達してくれる八百屋さんを紹介してくださり、以来そこから仕入れています」。小麦粉は後付け農薬をしない国産もの、レモンは防カビ材不使用のもの、メープルシュガーはオーガニックなど、安心安全な素材にできる限りこだわっている。
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