お店で独立を目指す人必読! いろんな業種で独立した先輩たちに立ち上げから運営まで全部聞いた! |
注)記事内で表記されている金額はすべて取材時のものです。 |
|
レ・リヤン の場合 |
|
1. 資金調達 |
最初は、身内に迷惑をかけたくないからと、国民生活金融公庫に融資の申請に行った。ところが、「あまりにもリアリティのない事業計画書だったんでしょうね。その場で断られ、お説教されて帰ってきました(笑)」。あとはもう親に頼むしかないと、開業報告と同時に融資のお願いをし、祖父、父、姉、兄から計320万円を借りることに。「実家は髪飾り問屋の商売をしていることもあり、こういうことはきっちりしなきゃだめだと、借用書もしっかり書きました(笑)」。家族からの借金は、今年4月に完済。 |
2. 店舗物件 |
老朽化が激しい築60年の建物の1階が店舗。そこでカフェを運営していたこの建物のオーナーから、「あなたになら貸してもいい」と言われ、独立と物件が同時に決まった。建物は数年後に取り壊しが決まっているため、物件取得費は、家賃3カ月分の敷金のみ。保証金相場が数百万〜数千万円の下北沢において、期間限定とはいえ、敷金のみで物件を取得できたのは、ラッキーだった。駅前からややはずれるため、多くの通りすがり客は見込めないが、週末は遠方から訪れる人々でにぎわう。
|
3. 店舗工事・設備・什器 |
カフェだった店舗を、インテリアや什器を含め、そのまま使えることに。よって、新たに購入したのは、椅子4脚、オーブンにガスレンジ、食器のみ。2席だけのカウンターは、友人がお祝いにとつくって取り付けてくれた。新たに設置した業務用の冷暖房機は、リース契約に。「大家さんは、骨董のお店もやっていたようで、テーブルや椅子などのインテリアがとてもすてきなんです。それをそのまま使わせていただけたのは、本当にラッキーでした。ですから、内装はほとんどいじっていないんです」
|
4. 仕入れ |
飲食店で仕事をしている先輩や知り合いから紹介されて、食材の卸問屋5社、酒の問屋2社と契約。現在は、7社と3社にそれぞれ増えている。当初は野菜と魚も業者から仕入れていたが、目黒に安く仕入れられる店があると知り合いから教えてもらい、現在は週2回、そこに通って仕入れている。「これによって、原価率が10〜15%下がりました。うちはどんな料理にも野菜が多めで、それが人気でもあります。だから、野菜の原価率は、経営に大きく影響します。仕入れ先を変えてよかったです」
|