お店で独立を目指す人必読! いろんな業種で独立した先輩たちに立ち上げから運営まで全部聞いた!
OH! MY SHOP 先輩達の開業実録
注)記事内で表記されている金額はすべて取材時のものです。
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Vol.101, Tシャツショップ
手染メ屋  の場合
開業のノウハウ
インタビュー

1. 資金調達
開業資金 350万円
自己資金●350万円

「たぶん金融機関からは借りられないだろうと思っていたので、最初から全額自己資金で開業することしか考えていませんでした。もし足りなかったら、親から借りようと思っていました」と青木さん。当初は200万円で開業にこぎつける予定だったが、不動産取得費が思いのほか低くおさまったことに気をよくし、内装設備や什器に資金を使っていたら、いつの間にか予算をオーバーしていたそうだ。「何に使ったのか今となっては思い出せないので、ムダ遣いをしてしまったんでしょうね(笑)」。

2. 店舗物件

物件取得費 18万円
家賃●11万円


当初は工房専用の物件を借りて、実店舗は持たない予定だった。が、現在の物件に出合い、工房兼店舗を構える決意をする。じつはその物件、工房用物件の内装を相談しに行った建築家の事務所だったところ。古い洋館の2階で趣きがあり、内装もとてもおしゃれだった。建築家から、間もなく事務所を移転すると聞き、「この物件をそのまま借りられるなら店舗にも使える!」と考えた青木さん。物件のオーナーに直接交渉、保証金や礼金を一切支払わずして、賃貸契約を結ぶことができた。

店舗は、京都御所の南に位置する、麩屋町通りに面した築70年の建物の2階にある。急な階段を上ると、右に店舗、左に工房が広がっている

3. 店舗工事・設備・什器
計 240万円

費用の内訳は、水道・ガス工事代に50万円。エアコンや什器、パソコン代に160万円。内装工事用の材料費に30万円。内装工事は、床板に塗料を塗って昔の小学校の教室のような雰囲気にしたり、照明器具を取り付けたりした以外、ほとんど手を加えていない。また、それらの作業は、青木さんが自分で行った。「織り機を買ったり、木工職人に依頼して40万円で木の什器をつくってもらったりと、今思えば、ずいぶん余裕のあるような資金の使い方をしていましたね。織り機は今オブジェです(笑)」。

工房から店内が、店内から工房がのぞける。工房では、ほぼ毎日、植物染料をたき出し、染めの作業が行われている
店内には、独特の風合いと色合いのTシャツがズラリ。窓からの自然光、木の床や什器が、自然素材のあたたかさを演出している

4. 仕入れ
計 60万円

仕入れのほとんどは、Tシャツの生地代と、その縫製代。開業当初は、生地の販売会社から生地を購入していたが、現在は、生地を織るニッターさんから直接購入している。購入した生地は、形やサイズを指定して縫製会社で縫製してもらう。仕入れ先は、以前勤めていた会社で取引していたところから当たり、さらにそこから紹介してもらいながら、新規開拓をしていった。現在取引している生地メーカーは3社。天然染料のほとんどは、漢方薬を扱っている会社から購入している。

色が変わったり色あせたら、染め重ねを無料で行うアフターサービスを用意している。商品が使用不可能になるまで、何度も有効。購入した時と全く違う色に染め直すこともできる
ショール(6900円〜)、丹後ちりめんの風呂敷(8190円)などの小物雑貨も扱っている

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