お店で独立を目指す人必読! いろんな業種で独立した先輩たちに立ち上げから運営まで全部聞いた!
OH! MY SHOP 先輩達の開業実録
注)記事内で表記されている金額はすべて取材時のものです。
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Vol.112, 豆乳カフェ
issa  の場合
開業のノウハウ
インタビュー

1. 資金調達
開業資金 1000万円
自己資金●500万円 借り入れ●500万円

いつか何かしようと思った時のために、貯蓄だけはコツコツとしっかりしていた阿部さん。開業資金の半分である500万円は自己資金でまかなった。残りの500万円は、知り合いがいる銀行から借り入れることができた。「案外すんなりと借りられました。事業計画書を書いて申請しましたが、未経験で23歳ということを考えると、知り合いのツテがなければきっと借りられなかったと思います。そういう意味では、僕は本当にラッキーだったと思います」。

2. 店舗物件

物件取得費 300万円
家賃●30万円


最初は、地元の人形町や門前仲町エリアで探していたが、条件に合う物件がなく、神田エリアに範囲を広げ、現在の物件に出合った。当初予定していた家賃より5万円オーバーしたものの、大通りに面していたことと、15坪という広さが決め手になり契約。
「このエリアには老舗や名店といわれる店がたくさんあります。そんな場所に新しい店をつくって、どれだけお客さんに支持してもらえるか。僕にとって、神田に店を持つことは挑戦でもありました」


須田町交差点にほど近い大通りに面したビルの1階にある
オープン当初はもっと和テイストの強い内装だったが、主力商品が日本茶から豆乳ドリンクに変わった時点で、壁を白に塗り替え、ポップな雰囲気にした
写真手前が、ごまとはちみつをブレンドしたごまはち(380円)、写真奥はブルーベリーとヨーグルトをブレンドしたブルーベリーヨーグルト(380円)。豆乳ドリンクは、コールドかホットを選べるものがある

3. 店舗工事・設備・什器
計 500万円

入居を決めたビルは新築だったため、配管工事や電気工事などを行う必要があった。工事は、不動産会社から紹介された工務店に依頼。厨房機器は、新品と中古品を組み合わせそろえた。オープン初日に、作業スペースが少なく動きずらい、客席が多すぎるといった不具合を感じた阿部さん。店をいったん休業し、作業台を新たに新設したり、席数を調整するなど、早々に改装を行った。「これは大きな誤算でした。でも、オープンしてみるまでわかりませんでしたね」。

アールのガラス張りの壁面に沿って、カウンターもアールに
客は、カウンターでオーダーし料金を払う。ドリンクやフードはスタッフがテーブルまで運ぶが、食べ終えた食器は客がカウンターまで持ってくるという、セルフサービス式

4. 仕入れ
計 30万円

「最初のコンセプトは日本茶カフェでしたから、車で日本茶の産地を回ったり、インターネットで調べて直接取り寄せたりと、扱いたい日本茶を真剣に探しました。最終的には、滋賀県と茨城県の農家のお茶を直接仕入れることにしました」。産地に出向き、直接交渉したという。食材は業務用のスーパー・ハナマサで調達。「毎日自分で買いに行っていましたよ(笑)」。現在、豆乳はメーカーの紀文から、食材は、配達してくれる卸会社から仕入れている。

オープン時につくった看板。当時は日本茶が主力商品だったことがわかる。日本茶のメニューは現在3種類に
写真は高菜そぼろ丼(500円)。五穀米を使用したどんぶりメニューは全部で13種類(500〜600円)。ランチ時は、近隣の女性会社員が押し寄せる。これもテイクアウトできる

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