お店で独立を目指す人必読! いろんな業種で独立した先輩たちに立ち上げから運営まで全部聞いた! |
注)記事内で表記されている金額はすべて取材時のものです。 |
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カーザ・デ・ケージョ の場合 |
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1. 資金調達 |
借り入れ先は、国民生活金融公庫と親族。その内訳は、国民生活金融公庫から250万円、親族から150万円。齋藤さんは定年退職後、チーズショップの支配人になる時、会社を設立した。今回の店舗開業にあたり、国民生活金融公庫に融資を申請する際も、齋藤さんはその会社の新規事業設立のためとして申請。そこで受諾されたのが250万円だった。運転資金として100万円をプールした以外は、開業資金のほとんどを内装費とチーズの仕入れ費に充てた。 |
2. 店舗物件 |
現店舗のある建物は、個人の住宅。自宅の1階でブティックを経営していた物件オーナーと、齋藤さんの娘さんは知り合いだった。娘さんを通じて、「ブティックの撤退後、その場所で店をやらないか」という話が齋藤さんの元へ舞い込んだのだ。人気の商業地である恵比寿の物件取得費(保証金)の相場はかなり高い。知り合いだったことで、齋藤さんは物件取得費を一切かけることなく、恵比寿に店舗を開業することができたのは、とてもラッキーだった。
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3. 店舗工事・設備・什器 |
店舗設計の仕事が本業の物件オーナーに内装工事を依頼。「たくさんの収納棚が欲しい、チーズを陳列するショーケースをカウンターに設置したい」ということ以外は、ほとんどを委ねたという齋藤さん。「この3mのショーケースを希望したのは私ですが、今ちょっと後悔しています。小さいケースが2本のほうが、チーズに合わせた温度管理ができるし、大きい分だけ、商品をたくさん入れないとかっこつかないんですよね。これは失敗でした(笑)」。
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4. 仕入れ |
大量仕入れでない限り、個人でチーズを輸入するのはコストがかかる。そこで、チーズの輸入代理店から仕入れることに。いくつかの代理店を訪問し、最終的に5社との取引を決める。ワインについては、メーカーに紹介された酒店から仕入れている。時に、日本に24本しか入ってこない50年もののポルトガルワインを仕入れることも。「チーズにしてもワインにしても、ほかにはないもの、珍しいものを扱いたい。これが私のこだわりでしょうか」。
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