■ ベルギーチョコレートを広めていきたい

　短大を卒業後、スポーツクラブの事務をしていた智内さん。もともと、独立したいという願望はなかったという。きっかけは、父親が見つけた『アントレ』の独立支援情報だった。
　「父が『これからは女性も社会人として独り立ちをする時代。会社勤めもいいけど、いろいろな経験をしたほうがいい』と、私に合いそうなビジネスを探してくれて……。それが、ぜろななはちのベルギーチョコレート専門店の情報だったんです。内容を読んでみたんですが、独立を意識するというより、単純に『お菓子のお店をやるって楽しそう』と思ったんです（笑）」
　さっそく問い合わせて、詳しい内容を聞いてみることに。もともとチョコレートは苦手なほうだったが、実際に食べてみると、ほどよい甘さで“おいしい”と感じたこと。さらに、見学した神戸本店の雰囲気に好印象を持ったことで「やってみたい」と思うように。
　「さらに、開店の準備やオープン後もほとんど本部がフォローするというのが契約の決め手になりました。これまで店舗運営の経験がなかったので、ノウハウを一から教えてくれるという方針に安心感が持てましたね」
　その後、会社を退職。商品に関する知識を覚えるなどの準備を経て、昨年の12月に店をオープン。四国初のベルギーチョコレート専門店ということもあり、テレビや新聞で取り上げられ話題に。おかげでリピーターも徐々に増え、確実に売り上げを伸ばしている。
　「商品の種類が多いので、好みの味を聞くことでお客さまの口に合うチョコレートを提案するようにしています。当面は、より多くの人にベルギーチョコレートのおいしさを知ってもらうことが目標です。そして、もっとお客さまを増やしていき、近いうちにもう一店舗オープンさせたいですね」