CASE44LOHASコンサルタント
PROFILE
重松 まみさん(48歳)
1958年、愛媛県生まれ。大学卒業後、メーカーで営業アシスタントとして勤務。8カ月後に結婚のため退職し、その後3人の子育てを終え仕事に復帰。食品業界誌記者、生損保営業などを経て、2004年7月に独立。LOHASを切り口とした独自のビジネスを展開中。
生活情報や働く場の提供など“働くお母さん”をビジネスで支援
プロワーカーを目指す女性は年々増え、「女性ならでは」の活躍に期待し業務委託する企業も多い。しかし、働き続けるうえで男性と大きく異なるのは、「出産・育児」により働き方の変更を迫られることだろう。3人の息子を持つ母である重松さんも、子育ての過程で自分自身の働き方を変えてきた。
「通信テストの添削指導など自宅でできるものから始め、子供の手が離れるにつれパートに出るように。それから食品業界誌の記者、生損保営業などを経て独立に至りました。かつて私も子供がいることで思うように働くことができずに苦しんだ時期があり、その思いが起業することや、働くお母さんを支援する事業を考えるきっかけになっています」
2004年7月に独立した重松さんが手掛ける事業は、LOHAS(ロハス)を切り口にしているのが特徴だ。LOHASとは、Lifestyles Of Health And Sustainabilityの頭文字を取った略語で、環境と人間の健康を最優先し、持続可能な社会のあり方を志向するスタイルのこと。重松さんは衣・食・住などLOHAS分野の企業と営業代行や販売戦略などの業務を契約。またWebサイトやメールマガジンで独自のLOHAS情報を発信している。
「私が独自に提唱するMami’s LOHASは、持続可能な経済活動が一番大事と考え、『年収300万円で個人が豊かに暮らせること』を主眼においています。これは万が一夫が亡くなった場合、妻が子供2人を養える最低ラインの年収です。実は私自身が子育ての過程で離婚をし、シングルマザーとして生きた学びから、働くお母さんに役立つ情報を発信しています。働く場の提供なども行おうと考えています」
今年は、商店の活性化や町興しを狙いLOHASをコンセプトとしたイベントプロデュースを手掛けた。さらにアーティストと作品発表の場を提供する企業とをマッチングするビジネスを立ち上げるための準備も始めている。
「アートの普及と働く場の提供ができれば、さらに一歩前進かな。自分のやりたいことに挑戦できるのが、プロワーカーのメリットですね」
[ 2007.9.28 ]

思いついたアイデアなどを書き留めるノートを常に持参。急いでそばにある紙に書いたメモや資料などもスクラップ
POLICY
お客さんのアフターフォローを大切にしてきた会社員時代から変わらず、「相手の立場に立って考える」よう心掛けている。
HOLIDAY
独立してからはあまり取れていない。最近になり仕事で地方に出張する機会ができ、そこで休みも兼ねて気分転換。
MONEY
今は、仕組みづくりに取り組むなど事業の転換期にあたり、収入はやや減少。将来お金を生む事業のためには投資も必要。
SATISFACTION
自分の助言や支援などにより、相手に変化や成長が見えた時は、自分もうれしくなる。人に喜ばれるのが最高の幸せ。