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飲食店・宅配・テイクアウト

飲食店・宅配・テイクアウトで独立・開業する

飲食店・宅配・テイクアウトでの開業について、詳しく知りたい！

飲食店は、飲み物や食べ物を提供する店舗です。10席に満たない店舗から数百席の店舗まで規模の幅が広く、それにともない開業資金も数百万円から1億を超える金額まで、大きな幅がある業種です。
店舗の規模によって物件取得費用や内外装費用が変わり、提供する料理や飲み物の種類によって必要な設備が変わってきます。まずは店の規模と大まかなメニューを決めましょう。カフェやバーなど飲み物を中心とした飲食店なら厨房設備資金が抑えられ、メニュー数が増えればより多くの設備が必要です。

例として約20坪40席のレストランのオープンには、物件取得費用と内外装工事費などで概ね1000～1500万円、厨房その他の設備や備品に300万円程度が必要です。当然店舗の規模や地域性、業者、仕上がりによって大きく異なりますし、運よく状態のよい居抜き物件が借りられれば、設備や工事の費用は大幅に節約できます。これと別に知名度を上げるための広告宣伝費を、50～100万円程度見込んでおきましょう。

飲食店の経営に必要なノウハウは、主に経営実務、接客、調理技術の3つ。調理未経験者であれば、焼肉店など比較的調理過程が少ない業態を選ぶか、研修や指導が受けられるフランチャイズへの加盟を検討しましょう。コンセプトが顧客ニーズをとらえることができれば、未経験で繁盛店をつくり出すことも夢ではありません。食品衛生責任者の資格取得者が一店舗につき1人必要で、保健所の許可も取らなくてはいけませんが、資格取得も許可申請手続きも比較的容易といえます。

飲食店を繁盛店に導くポイントとは？

顧客ニーズをとらえたコンセプトづくりが重要になります。店内でゆっくりと料理や飲み物を味わってもらいたいなら、ある程度の客単価が必要です。その価値に見合った料理を提供するとともに、料理の価値をより高めるくつろぎの空間をめざしましょう。客単価を安く設定するなら、回転率を上げる工夫が必要です。店舗全体の色合いや座席の種類によっても、店内の滞在時間は変わってきます。
飲食物には洋服と同じように、大きな流行の波があります。その波をうまくとらえられれば、売り上げを大きく伸ばすこともできるかもしれません。しかし安定して経営を継続するためには、常連客をつくることが大事。流行を追いかけると波が去ったときのダメージも大きいので、ブームをメインにしたコンセプトは避けたほうが無難です。

飲食店の開業にはある程度の資金が必要ですが、コンセプトや立地を工夫することで必要な資金を抑えることもできます。業態によっては調理未経験者でも十分出店が可能ですし、フランチャイズに加盟するなどしてノウハウを吸収してもよいでしょう。開業資金の調達には銀行の資金であるプロパー融資のほかに、日本政策金融公庫や信用保証協会の保証付き融資など、公的融資を活用する方法があります。中小企業基盤整備機構の「創業補助金」など、起業を支援する返済不要な助成金もあるため、当てはまる制度は積極的に活用しましょう。