あなたのお店ちょっと拝見しまーす!

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泣き笑い店舗生活☆物語

一軒の店をつくること。そこには、知られざるたくさんのドラマが詰まっている。このコーナーでは、開店前後に様々な喜怒哀楽を経験したショップオーナーを紹介。今号は、昼と夜、メニューもコンセプトも変え「二毛作」営業で 奮闘するオーナーの前田豪さんを紹介する。

前田 豪さんの写真
Vol.5 昼と夜でメニューが異なるラーメン店
みそや林檎堂/つけ麺
APPLE BASIC

オーナー

前田 豪さん 30歳

owner's data

専門学校を卒業後、プロのDJを目指しながらクラブなどで働くも、24歳の時、家業のラーメン店を継ぐことを決意。3年間、実家の店舗「両国ときせい」で修業した後、つけ麺で有名な「2代目辻田」に転職。やがて、実家を継ぐのではなく独立することを決め、2008年9月、東京・中野に現在の店をオープンさせる。

経営の苦しさを味わい店と意識を改革。
オープン4カ月で軌道に乗り始めた

「最初は継いでもいいかなあという程度のやる気しかなかった」という前田さん。そんな彼が、実家で3年、他店で3年の修業を経て自分の店を構えたのは昨年9月。昼はみそラーメン、夜はつけ麺とメニューもコンセプトも店名も変えての「二毛作」営業は、オープン当初から導入。

「修業した2つの店の主力ラーメンで自分も勝負したかった。でも、一人で同時に2つをこなせないので二毛作営業にしました」

オープン4カ月。経営の苦しさを味わったことで意識が変わり、やっと軌道に乗り始めたところ…。

店名の由来は?

店名にラーメンという言葉を入れたくなかった。禁断の果実のりんご、風邪ひいた時に食べると元気になるりんご……。りんごは日本人にとって身近な食べ物だと思いつけました。「みそや林檎堂」は昼の名前で、夜は「つけ麺APPLE BASIC」。

開業してつらかったことは?

オープン翌月からの2カ月、売り上げの落ち込みがひどかった。仕込みのある日は店に朝6時半から夜12時までいます。これだけやっているのに、1日に24人しか来なかった時は本当につらかった。スープが酸化して営業できなかった時もあり、どん底でした。

それをどう乗り越えた?

宣伝もせず看板も出さず、味だけで勝負できたらかっこいいって思っていました。でもそれは単なるひとりよがり。自分はお客さんのことを何も考えていなかったことに気づいたんです。あとは、ここまでやってだめならしょうがないと思えるほど死にものぐるいでやってきたことが自分の自信になり、周囲の人の励ましがあったからかな。

独立してよかった?

もちろん。自分で経営してみてはじめて、親父の苦労を知って、親父ってすげーって思えたし、何を目的にこの店をやっていくかもはっきりしたから。

3年後、どうしていたい?

地元の人たちに、この街にうちの店があってよかったって言ってもらえる店になっていたい。

取材・文 / 佐々木 明美 撮影 / 小松原 亜玲 イラスト / 佐久間 歩
開業DATA

物件取得費 / 190万円

家賃 / 17万円

店舗工事費 / 710万円(什器・備品代含む)

運転資金 / 200万円

開業資金 / 計1100万円

SHOP DATA

所在地 / 東京都中野区東中野1-31-8

TEL / 03-3362-1173

最寄り駅 / JR東中野駅

営業時間 / 11:00〜15:00
17:00〜21:00

定休日 / 日曜

広さ / 10坪

2005年

転職先のラーメン店で独立を決意
当初は実家のラーメン店を継ぐつもりだったが、修業先のオーナーから、「継ぐのではなく、自分で店を持たないと本気の商売はできない」と言われ、独立を決意。

2008年9月

オープン
4月、3年間勤務した店を辞め、開業準備を開始、9月15日オープン。友人や知人のラーメン関係者が来店し、オープン景気にわく。当初競合店やオフィスがなく人通りの少ないエリアでの開業に周囲は反対。しかし、あえてそんな場所で看板もなく、味だけで勝負できたらかっこいいと勘違いしていた時期。「この時は、お客さんのニーズを全く考えないひとりよがりの自分でした」

2008年10月

売り上げが落ち込みさらにトラブル続出
10月に入り、みるみる売り上げが落ちていく。1日24人というワースト来店者数を記録。さらに、スープを酸化させ店を閉めること2回。スープの味が安定していなかったため、みそラーメンを出すべき昼につけ麺に切り替えたりその逆があったりと、トラブル続出。まさに「地獄の日々」。月商150万円。

2008年11月

売り上げは下降の一途
「こんなはずじゃなかった」「お世話になった人に合わせる顔がない」……焦りはさらに増す。と同時に、客が来ない理由を冷静に分析。客の立場で考えていなかったことに気づく。月商130万円。

2008年12月

売り上げが伸び始める
店の外に看板を出し、ラーメンの具材も倍増。わかりやすさと客の満足度を考え、意識も内容もリニューアル。年末、「年越しつけ麺」と称し営業。初詣での参拝客に認知され新規顧客をつかんだことも売り上げアップにつながった。月商150万円。

2009年1月

さらに売り上げアップ
土曜日限定5食の「みそカレー」メニューを導入。月商170万円。

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