■ 革本来の持つ風合いも忠実に再現

　「雇われて働いて、意にそぐわないことをやらされるより、自分で何かをしたいとずっと考えていました」
　オーディオ販売や、パチンコ店のホールスタッフなどを経験してきた西畑さん。いきなり独立するのはリスクが高いと考え、まずはビジネスホテルの支配人として働き、経営に関するノウハウを学んだ。そして3年目になって、いよいよ独立に向けての事業を模索。コストが少なく済むこと、競合がないことを基準に『アントレ』で検討した結果、皮革製品のリペアを手がけるジオテックの代理店募集に目が留まった。
　「個人的に皮革製品が好きでしたし、地元に同様の商売をしている店がなかったので興味を持ったんです」
　本部に話を聞きに行き、リペアの技術がどの程度なのか、また、その技術を身につけることが可能かどうかを確認。その際、実際に補修した商品を見て、仕上がりの良さに驚いた。
　「補修したあとも目立たないし、革独特の風合いもしっかりと残るんです。それに、技術取得のためのサポートもしっかり行うということを聞き、これなら自分にもできるんじゃないかと」
　追加で契約できる、建築物の外壁・ガラスを守る光触媒事業も選択し、昨年の11月に独立。すると、車の皮革製品を中心に注文が殺到し、業務が追いつかない状態だという。
　「ディーラーに営業に行ってサンプルを見せると、必ず商品力の高さに驚かれますね(笑）。まだ見込み段階ですが、月商100万円はクリアできるはず。今は注文をこなすだけで精いっぱいですが、ゆくゆくは従業員を増やして月商300万円を目指したいですね)