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フランチャイズ本部を見極める最強の質問18

フランチャイズ本部を見極める最強の質問18

長く続けられるフランチャイズ(FC)に加盟したいと考える人にとって、開業時の条件だけでなく、将来を見据えた本部選びが肝要。その際、特に見極めたい4項目「本部の事業運営力」「本部の情報公開度」「加盟店の支援力」「加盟店の成功度」に関する18の質問を用意した。これらを活用し、ぜひベストパートナーを見つけてほしい。

※ほとんどの質問は、言い回しを変えれば既存フランチャイズ加盟店のオーナーにも聞ける。本部だけでなく、フランチャイズ店にも足を運びたい。

加盟店の支援力編

日常的なSVのサポートやピンチの時の支援体制を確認して、不安を払拭しよう

Q10

SV(スーパーバイザー)の能力開発体制は?

SVが頼りないと、開業後が不安!

なぜ質問する?

加盟店と本部の橋渡し役となるSV。しかし、FC事業に携わる人員が少ない本部では、別の業務と兼任の場合も多い。経験年数や経歴は様々なため、能力に差が出るのはある程度は避けられないが、せめて本部のSV教育に対する姿勢を確かめておきたい。

本部の見極め方

「直営店の店長経験者をSVに」という本部は、比較的安心。ただ、そんな場合もSVが別の仕事と兼務か、担当店舗数はどれくらいかを聞く。さらに、SVの指導内容も具体的に確認。「店を清潔に」程度のアドバイスしかできない人もいるという。スタッフの指導から店舗運営に至るまで経営全般にわたるか尋ねよう。

Q11

SVの巡回訪問時以外でも、積極的に相談できる?

急な用件も発生し得る。サポート体制を把握しておきたい

なぜ質問する?

いくら真剣に研修を受けたとしても、開業後はじめて出くわす問題や技術的に不安なことが出てくるはず。当然、次回のSV訪問を待つ余裕もない。もちろん、経営者として自身で解決すべき問題もあるが、フランチャイズゆえに独断が許されないこともあるし、経験不足でどうしようもないことも。本部の方針を把握しておきたい。

本部の見極め方

単純に「何でも相談してください」という回答では不十分。具体的に何をアドバイスしてくれるのか聞こう。例えば、有店舗の業態であれば、「棚の陳列を急きょ変更したい時など、確認に来てもらえるか」、サービス系の業態であれば「客先で施工方法がわからない時に電話でも技術指導してもらえるか」など。念のために、緊急時のサポートに別途費用はかかるのかも確認しておこう。

Q12

加盟店の裁量権はどこまで認められる?

支援の程度と自由度。バランスが自分に合うかが重要!

なぜ質問する?

FCといえども許容の範囲内で個性を発揮したい、地域のニーズを把握して独自の工夫を加えたい……と考える人にとって、自由度の有無は本部選びの重要なポイントとなるだろう。それだけでない。支援が手薄な本部に加盟して売り上げ不振に陥った時、本部はサポートしてくれないし、自分で対策を講じるのもNGという状況は最悪。そんな事態を避けるためにも事前に確認しておこう。

本部の見極め方

POPの作成や独自のクーポン券発行、オリジナルメニューの考案、店舗レイアウトの変更など、チェーンによって認める範囲も度合いも異なる。当然、全く認めない本部もあるが、どちらがいい悪いという問題ではない。本部の支援体制と自由度を把握し、そのバランスが自分に合うかどうかで判断しよう。

Q13

緊急時、本部のサポートはある?

万が一の事態に助けてくれる本部ならありがたい!

なぜ質問する?

オーナーが突然の事故や病気で経営に携われなくなれば、事業の存続にかかわる。また人手不足に悩まされる店舗も少なくない。そうした時に人材面でのサポートをしてくれる本部ならばより心強い。ただし、これらの問題は本来は自身で解決すべきこと。助けてもらって当り前ではないことは忘れないようにしたい。

本部の見極め方

具体的なサポート内容を尋ねよう。例えば、有料でスタッフを派遣してくれる本部も。どういうケースにどんなサポートを受けられるのか、その際に費用負担は発生するのかも確認したい。また、採用側の経験がないオーナーは開業時に戸惑うことも多い。面接に同席してくれる本部も。不安な人は聞いておこう。

Q14

ロイヤリティは何に対して支払うお金?

何の対価か知らずして、金額の高低は判断できない!

なぜ質問する?

本来、ロイヤリティとは商標やノウハウ、システムの使用や本部による継続的な指導などに対して支払うもの。しかし中には、ロイヤリティと称して加盟店が負担する必要のない費用まで徴収する不誠実な本部も。ただし、金額の高低だけで判断するのは危険。サポートをあまりしない、商品や食材の提供代金を高く設定しているなどの事情でロイヤリティが安いケースもあるからだ。

本部の見極め方

重視すべきは、金額に見合うメリットを得られるかどうか。金額と対価の中身を複数の本部に聞いたうえで比較しよう。同時に、ロイヤリティの算定方式と、それ以外に徴収される費用も確認。システム使用料や広告宣伝費などはロイヤリティに含まれるのが一般的だが、別途請求されるならばその理由も知りたいところだ。

Q15

本部による販促施策の効果は安定して出ている?

加盟店独自の販促活動がOKかも合わせて確認を!

なぜ質問する?

消費者の興味を喚起し、リピート利用を促すには、販売促進活動が不可欠だ。しかし、広告宣伝分担金を払っているのに効果を実感できないと不満を募らせる加盟店も。どういう手を打つかは本部の資金力と企画力によるところも大きいため、施策の内容、出稿メディアの種類、それぞれの効果など、具体的に確認しよう。

本部の見極め方

季節ごとのキャンペーンやポイントカードの導入、メディアを使った宣伝など、施策内容は本部の工夫次第。「自分がお客なら、その広告やキャンペーンにひかれるかどうか」を判断基準に。また、販促を定期的に行っているか、その効果を検証しているかも聞こう。さらに、売り上げが伸び悩んだ時にも対策を講じてくれるか、または加盟店が独自に販促を行ってもよいかも把握しておきたい。

Q16

マニュアルは全業務を網羅し、誰にも理解可能?

実用的でないマニュアルは意味がない!

なぜ質問する?

マニュアルは、チェーンが統一したイメージで運営するためのバイブル。全業務をカバーし、作業手順が文書化されていなくてはならない。しかも、業務に携わるのは経験の浅いアルバイトも多い。理解しやすく、そして実践しやすく作られているかはかなり重要だ。

本部の見極め方

まず、店長、アルバイトなどの対象別、キッチン、ホールなどの業務内容別に書き分けられているか。さらに、いつでも見られる携帯版や、より理解しやすい映像版もあるか確認したい。既存店訪問の際に、「マニュアルを普段活用しているか」聞けば、実用度はわかるだろう。本部には、マニュアルの更新頻度や改善の体制も尋ねよう。新商品やサービスが登場すると、オペレーションも変わるもの。また、現場から改善提案が上がってくることも。マメに対応する姿勢と仕組みが整っていることが望ましい。

Q17

商品や食材の供給は安定的に行われている?

配送ミスは死活問題! 物流体制や配送頻度も確認を。

なぜ質問する?

各店舗が本部の指定業者から直接仕入れるパターンと、本部が一括して仕入れた後、各店舗に配送するパターンがある。店舗数が増えると、効率化のために後者の方法をとる本部が多い。どちらも、本部の業者選定や物流システムによっては、品質の低下や誤配送、遅配送が発生する可能性も。物販店や飲食店にとって、商品や食材が確実に供給されるかどうかは死活問題。きちんと確かめよう。

本部の見極め方

本部は都合の悪いこともきちんと公開するべきだが、やはり打ち明けづらいもの。加盟店訪問の際に先輩オーナーにも聞いてみよう。配送頻度や連休中などの物流体制についても確認。業態によっては、冷凍やチルドといった食材の保管温度帯別に配送する本部もある。品質保持のための対策や工夫も聞いておくとよい。

Q18

オープン後の研修は用意されている?

開業後も、能力や技術を高める機会があると安心

なぜ質問する?

店舗運営には不安がつきもの。開業前研修で学んでいない事態が起こることも、業績が伸びずに悩むこともあるかもしれない。そんな時、自らの経営能力や技術を積極的にブラッシュアップする機会が設けられていると助かる。オープン前研修と合わせて教育システムの有無を確認しよう。

本部の見極め方

「座学と実習を組み合わせた」研修が用意されていれば、比較的安心。既存のフランチャイズ店オーナーには研修の感想と評価も聞こう。例えば、繁盛店で短期修業したオーナーは売り上げ低迷の打開策に気づき、自信を取り戻せたという。一方、問題が発生したらその都度相談したり、技術指導を受けられる本部もある。どのような形であれ、そういった本部からは加盟店と一緒に成長していこうという意思が感じられるだろう。

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立体制作:西山カルロスさとし

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