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2016年1月22日更新

お金の疑問 その28

出店希望地の環境調査やその業界の市場調査って、どの程度やればいいのでしょうか?

データだけではダメ。足を運んで調査しよう!

起業とお金に関するお話の第28回目。前回に引き続き、事業計画書に記載する各項目について、気付きになるようなヒントを書いていきます。

事業計画書には、市場環境の調査状況について書く欄があることが多いです。非常に大事なところですので、ココを書く際の注意点を整理します。事業計画書は乱暴に言えば「作文」ですよね。ただ、魂が入っていなければ、読み手にそれが伝わってしまうわけです。市場環境の調査状況を書かせるのは「本当にその人がその業界に詳しいのか」「どれだけ熱意をもって調べているのか」について、融資担当者が探ろうとしているからなのです。この点を必ず意識してください。

例えば、こんな感じで書きます。「現地周辺を調査したところ、○○駅周辺には競合店は2店舗しかなく、しかも弊社が提供するような高付加価値なサービスを提供するところは皆無であった」。いいですね。ちゃんと熱意をもって調査したうえで、冷静に判断している感じが伝わります。逆に、よくあるダメな事例としては、市場環境の調査状況と言われると図書館やWeb検索などで統計データを集めてきて、もっともらしく「作文」としてまとめてしまうパターンです。例えばこんな感じ。「日本の人口高齢化により○○市場はこれから20年〜30年の間、○%の伸びが期待できる…」など、マクロ経済のような机上の空論だけに終始してしまうケース。
確かにそのビジネスの市場がこれから伸びるのか、伸びないのか、そういったデータも重要です。書けば多少の説得力は増すでしょう。ただ、そればっかりではダメなのです。どこかから引っぱってくるだけのデータでは魅力はないですし、たいして読んでもらえません。それどころか、熱意を疑われます。大事なのは、どれだけ業界経験が豊富か、がんばって調査した上で冷静に判断しているか、準備しているか、そしてそれをPRできているかです。

さて、次回も事業計画書を書くうえで、大事な論点について、個別に見ていきます。お楽しみに!

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