2014年12月12日更新

「創業融資」とは、起業したばかりの会社や個人事業を対象とした公的融資制度のことです。まだ実績と信用の少ない起業家に対して、金融機関がお金を貸してくれることはほとんどありません。そこで国や自治体が起業家のために用意しているのが「創業融資」なのです。「創業融資」は大きくわけて2つあります。1つ目は政府系金融機関である日本政策金融公庫の創業融資。2つ目は各自治体(都道府県、市区町村)が扱う創業融資制度です。この両者は同じようでいて、実は以下のような大きな違いがあります。
(1)日本政策金融公庫の創業融資
◎メリット
・申込みから審査までが早い。(通常1カ月程度)
・自己資金の要件は厳しくない(自己資金が少なくてOK)
・無担保無保証(担保・保証人なし)で融資が受けられる新創業融資制度がある(起業家に非常に有利!)
△デメリット
・金利が若干高い
(2)自治体の創業融資
◎メリット
・金利が低い。自治体により利子補給(利息の一部を自治体が補助)制度を用意している。その場合は、より低い金利で借りることが可能。
△デメリット
・申込みから審査まで時間がかかる(通常2〜3カ月ほど)
・自己資金要件が厳しいことが多く、自己資金を多めに用意する必要がある
このような違いがあるため、どこから資金調達するのが最適なのか、よく見極める必要があります。次回から両者の詳しい内容と選択基準などをお話ししていきますね!