CASE49国際イメージコンサルタント
アメリカ仕込みのイメージ戦略で日本企業にブランディング提案
欧米諸国の企業経営者をはじめとするエグゼクティブやビジネスパーソンたちが、もっとも大切だととらえている戦略のひとつに「イメージ戦略」がある。特にアメリカでは、大統領選挙の際にイメージコンサルタントを導入し民衆に好感を与えて勝利を収める戦略が、ケネディを発端に60年代から続いている。そんなイメージ戦略の本場アメリカでライセンスを取得し、2007年4月に独立。“国際イメージコンサルタント”として活躍するのがコ永さんだ。
「世界には30カ国以上で700名を超すライセンス取得者が存在しますが、日本にいるのはまだ30名程度。日本の企業においてもイメージ戦略の重要性が、少しずつ認知され始めた段階です。そこで、企業に対してイメージコンサルティングの啓蒙と提案を行い、並行してライセンス取得者を増やすための養成講座の開催などスクール事業を展開しています」
コ永さんが企業に対して提案するイメージコンサルティングとは、高業績を発揮する人材と高いパフォーマンスを達成する組織をつくることだ。製品やサービスなど有形の価値だけで差別化を図るのではなく、企業の姿勢や倫理観、事業の方向性など無形の価値から一貫した企業イメージを確立させて、そのイメージを体現できる実践中心の人材育成を行っていく。
「CSR(社会的責任)のブランディングや現場中心型のCS(顧客満足度)向上、ビジネスマナー・接客マナー術など、好感度を高めるコミュニケーションスキルの習得をまずは提案しています。その次のステップとして、経営者のセルフプロデュースを行い潜在的な魅力を最大限に引き出し“企業の顔”としてのイメージ作りへ。このビジネスが大きく広がる日は近いと思います」
開業初年度は「ビジネス展開を強めるためのパイプ作りに取り組む」というコ永さん。例えば日本プライバシーコンサルタント協会とは会員向け継続教育の受託提携を結ぶなど、営業の効率化も図っている。また女性起業塾などにも参加し、新しいビジネスのヒントを得たり、同じ起業家として叱咤激励し合える仲間も得た。
「仕事のやりがいが大きく恵まれていた反面、ストレスも多かった会社員時代の写真を見たら、現在の私と顔の表情が全然違うんです。同じことに時間を使っていても、今は自分の志に向かって走り始めたことで心に余裕がある感じ。こういうのも、独立してよかったと感じる瞬間ですね」
PROFILE
コ永 ミユキさん(44歳)
1963年、福岡県生まれ。帝国ホテルに入社後は会員企画販促を中心に実績を積む。教育コンサルティング会社勤務を経た後、ヘッドハンティングを受け地元の大手企業へ。新規事業開発M&Aにより約200名の採用から広報、販促企画、社員教育までトータルアドバイザーとして従事。2007年4月に(株)ザ・プレゼンツを設立し独立。
取材・文●岩見浩二 撮影●松本朋之
協力●NPO法人インディペンデント・コントラクター協会
[ 2007.12.14 ]

アイデアを書き込むノートは、目標達成力が高まる赤い表紙を選択。プラス思考の発想やアイデアを得る愛読書も必携
POLICY
お客さまの価値を大切にし、期待以上の結果を残すこと。お客さまの喜びが一番のモチベーション。
HOLIDAY
日曜は子供と会話する時間が持てるようになった。家族との時間、自分の時間などを充実できることが何よりプラス。
MONEY
女性起業塾の仲間たちにハッパを掛けられ、「年商1億円」を目標に設定。3年目には達成する計画で現在進行中。
SATISFACTION
自分の夢や志に向かって常に挑戦し続けられ、価値を共有できる仲間の広がりがあることに満足感を得る。