2015年9月11日更新

起業とお金に関するお話の第19回目。創業融資の獲得を前提とした事業計画書の書き方のお話を続けます。前回は事業コンセプトの9つの要素のうちの一つ、「誰が」でした。今回は「誰に」について。
「誰に」その商品・サービスを提供するのでしょうか。
個人向け? 会社向け? 個人だとしたら、何歳で、どこに住んでいて、どこに通勤していて、どんな職業で、どんな趣味で、どんな性格で、どんな家族構成で、何を目指していて、どんな悩みがあって、何を必要としているか、など。会社だとしたら、社歴何年くらいで、どこにあって、どんな業種で、どのくらいの規模で、社長はどんな人で、従業員は何人いて、どんなことを目指していて、何が課題で、何を求めている会社か、などなど・・・。
できれば、個人向けビジネスなら1人、法人向けなら1社というふうに、「仮想ターゲット客」にまで落とし込みましょう。想像を最大限に膨らませて、刑事ドラマのようにターゲット客層の「プロファイリング」をするのです。ここが明確に見えていれば、事業計画全体の軸が決まることになります。ビジネスを展開する場所、探す不動産物件、商品やサービスの名称や内容、イメージカラー、広告方法、そして必要な資金などなど。軸がしっかりと決まっていれば、ターゲット客層の趣向とズレる可能性も減らすこことができます。
逆に失敗事例として多いのは、この軸がブレブレなケース。
項目によってあちこちバラバラに飛び、結局、何がしたいのかわからないような魅力のないビジネスモデルができあがってしまうのです。そうならないためにも想像力をフル回転させましょうね。
さて、次回も事業コンセプトについてのお話を続けて行きます。お楽しみに!