2015年8月28日更新

起業とお金に関するお話の第18回目。創業融資の獲得を前提とした事業計画書の書き方のお話を続けます。前回は事業コンセプトは9つの要素から成り立っているというお話でした。今回より各要素を順に見ていきましょう。
まず、「誰が」その商品・サービスを提供するのでしょうか。
「誰が」の中には、役員や出資者が誰で、法人にするのか個人事業かということも含みます。この辺りは起業するうえでは非常に重要ですが、事業コンセプトという意味ではズレてきますので、詳細は割愛しますね。事業コンセプトを考えるうえでの「誰が」には、どんな社名・屋号で、自分がどんな立場で関わるかを考えることも重要です。
例えば、社名とサービス名は変えるのか、ターゲット客層から見て響く社名・サービス名はどんなものか、ドメインは取得可能か、ありきたりでないか、聞き取りにくくないか、覚えやすいか、イメージが軽すぎたり重すぎたりしないか、SEO上有利なものか、既に商標登録されていないかなどです。
自分が社長として前面に出るかどうかも考えておく必要があります。私は「キャラ立ち起業」と呼んでいますが、社長自らが「○○コンサルタント」などと名乗り、積極的にPR展開することも流行っています。ブログやSNSで個人が容易に情報発信できるようになったことの産物でしょうね。こういったことを事前に意識するかしないかで、起業後に大きく差がつきます。「何でもありきたり」というのが一番ダメです。起業すればまずは無名の存在からのスタート。インパクトを持たせて、わかりやすく発信して、ターゲット客層に覚えてもらってナンボなのです。肝に銘じましょう!
さて、次回も事業コンセプトについてのお話を続けて行きます。お楽しみに!