2015年7月31日更新

起業とお金に関するお話の第16回目。創業融資の獲得を前提とした事業計画書の書き方のお話を続けます。前回は起業の動機、経営理念、将来ビジョンについてお話しました。
今回は「事業コンセプトの説明について」です。このあたりは、起業して成功する人とそうでない人の差が、はっきりと現れてくるところです。その違いは何か?
一言でいうと「わかりやすいか」「わかりにくいか」です。
名刺交換をする際、自分の事業をどうやって説明しますか?優秀な人は自分の事業を30秒以内でスパッと説明します。いや、10秒で説明できると思います。逆にダメな人は、これを2分、3分とダラダラ説明し、話が飛んでまとまりのない内容に。そう、話した相手は結局、あなたのアピールポイントは何で、どんな特徴のビジネスかを、後で思い出せないのです。まさに事業計画書においても同じこと。まずはズバッとひとことで言い表しましょう。その後、補足として端的に説明すればいいのです。
事業計画書を書くこと、融資担当者との面談、補助の審査、名刺交換、営業、プレゼンなどなど。今後あらゆるシーンで相手の印象に残るシンプルな説明が求められます。これを機に、徹底的に考えることをオススメします。
もし、どうしてもシンプルな説明が思い浮かばないようなら、ビジネスモデルそのものがありきたり過ぎるか、あるいは逆に複雑すぎて説明が難しいのか、そのどちらかかもしれません。他との差別化、優位性、付加価値、シンプルな説明などについて、もう一度練り直してみることが必要となるでしょう。
次回も、事業計画書の書き方についてのお話を続けます。お楽しみに!