2015年6月5日更新

起業とお金に関するお話の第12回目。
創業融資の獲得を前提とした事業計画書の書き方についてのお話の続きです。
前回は融資用の定型事業計画書フォーマットだけでなく、オリジナルの事業計画書を添付することが重要だというお話しでした。起業する以上、自己主張、積極的なアピールがないと生き残っていけません。しっかりと作り込んだ詳しい事業計画書を作って忘れずに添付しましょう。
では、そのオリジナルの事業計画書としては、どんなものがいいのかについてお伝えします。形式として大きく分けて2通り。
ひとつはパワポなどで作成するビジュアル主体のものです。主に大勢の人の前でプレゼンをする時のようなものですね。内容的には概念的でざっくりとした感じになります。
もうひとつはエクセル、ワードなど、文字や細かい数値を主体としたもの。内容的には細かくて、一目見るだけでは理解できないようなものとなります。
さて、どちらがいいのでしょうか?
ビジネスプランコンテストなどではパワポなどビジュアル主体のものがいいですよね。でも、創業融資の借り入れとなると、やはり文字や細かい数値の説明が欠かせません。金融機関にとっては、詳細な数値の"根拠"がなにより重要なのです。ですから、必ず作るべきなのは、エクセル、ワードなどで作成する詳細な事業計画書です。
ただ、できれば更にパワポなどで作成したものもあった方がいいでしょう。なぜなら、融資の可否を決裁するのは金融機関の担当者ではなく、その上司。商品の写真やサービス全体の概要図など、具体的にイメージできるものがあれば、判断しやすいのです。なので、余裕があれば、添付することをオススメします。
さて次回は、事業計画書に書くべきことについてのお話に入っていきますね。お楽しみに!