2015年4月10日更新

今回は、創業融資の審査基準の4番目、「資金使途」です。資金使途とは、借りたお金の「具体的なつかいみち」。創業融資を受けるには、この使い道を説明する必要があるのです。つまり、形式上の借入枠があっても、使い道を説明できなければ借りる名目がないため、本当に必要な分までしか借りられないということです。
例えば、事業に必要な資金が1500万円の計画書をもとに、自己資金500万円、借入希望額1000万円の申込みをする場合。事業全体でかかる1500万円の内訳を示し、それぞれの項目について見積書などで数字の根拠や資金の必要性を説明しなければならないのです。
一方、コンサルタント業など、多額の資金がかからないビジネスで起業する場合はどうでしょうか。自己資金が500万円あって、形式的には最大1000万円の借入枠が期待できても、総額1500万円もの資金使途、見積書は示せないはずです。このケースも、やはり本当に必要な金額までしか借りられないということなります。
あまりお金を必要としないビジネスを想定しているにも関わらず、多額の創業融資を受けられると勘違いしている方も多いのでご注意ください。
さて次回からは、いよいよ事業計画書についてのお話です。創業融資を獲得するためには避けて通れないとても大事なところですので、お楽しみに!