2015年3月20日更新

起業とお金に関するお話の第8回目。
今回は、創業融資の審査基準の3番目、「返済の可能性」です。
■返済の可能性とは
創業融資の財源は、たどっていけば税金です。金融機関としては、その大事なお金を起業家に貸すのですから、確実に回収する責任があるわけです。なので、これから起業家が手掛けるビジネスが、ちゃんと返済できるだけの利益を上げられるものか、厳しく審査されるのです。
どんなに情熱をもっていても、どんなに社会に有益なビジネスだとしても、融資が返済できるだけの利益がなければ貸せない。そういった視点で見られます。
■具体的にはどうすればいいのか
返済の可能性があるかないかは、事業計画書上の利益の推移とその妥当性を審査していくことになります。
ざっくりいうと、「税金を引いたあとの月の利益>月々の返済額」になっているか、そして、そのプランに説得力があるかどうかです。よくある失敗例としては、このことを考えずに、赤字続きの事業計画書を作成してしまうケース。金融機関としては、貸したくても貸せないということになってしまいます。
さて次回は創業融資の審査基準の4番目、「資金使途」についての説明をしますね。