2015年3月6日更新

今回は、創業融資の審査基準4つのポイントの2つ目、「経験と能力」について、具体的に説明します。
■経験とは
一般的な企業の融資審査では、過去の事業の実績から融資の可否判断が行われます。ところが創業融資では、これから起業するので過去実績はありません。そこで代わりにその人の履歴書データから、今回のビジネスをやっていく上で必要な経験を積んできているかを重視するというわけです。経験は量と質、いずれも大事です。例えば、飲食業の経験が6年の場合、アルバイト経験で6年か、店長経験で6年かでは後者の方が断然有利となります。
■能力とは
ズバリ経営者としての資質があるかどうかです。面談での態度、信用できる人物かどうかなどが問われます。能力として、もう一つ重要なのが「お金の面での能力」。つまり、お金にだらしない人かどうかです。審査をする際には、本人の過去の銀行通帳の提出を求められ、税金、光熱費などの滞納がないか調べられます。また、カード会社など金融機関が共通で管理する「個人信用情報網」でブラックリストに載っていないかどうかも調べられます。
カードローンを組んで滞納してきてしまった、電話代を払わずによく電話を止められているなど、過去のことが原因で融資不可になる失敗事例も多くあります。起業・独立を決意した時点から、お金の管理は慎重にしたいですね。