過去は変えられないけどその意味と解釈は変えられる、そして自由になるのは未来だけ、その未来に続く今を変える
先日、アントレ動画アカデミー( https://entrenet.jp/movie/ )の「フェローが行く」企画で、フードデリバリーサービスを生業にして自分らしくイキイキと働いている人(私とは30歳以上の年齢差です)との対談がありました。詳細はアントレ動画アカデミーの本編に委ねますが、私が感じたことを話します。
▲さあ始めるぞ!っと意気込んでいる様子、後は本編で
その人は、いつも頑張って結果を追い求めていく真面目な性格がわざわいし、自分にできるベストを尽くそうとして、前職で身体を壊してしまいました。頑張っている人も手を抜いている人も、報酬に大した差がなく、その不満をぶつけるコトより、自分を追い込むことが多くなり、肉体的にも精神的にも負担が増していったそうです。
自分らしく生きていたい、職場のストレスから解放されたい、もっと自分を大切にしたいと悩み続け、ふさぎ込むことも多くなったそうです。それじゃいけない立ち直ろうと、偶然知った「フードデリバリー」という仕事にのめり込んでいきました。やろうと思ったらすぐ始められること、頑張った分だけ仕事の対価が見える化されててわかりやすいこと、なにより、自分の身体と心をいたわりながら自分のペースで取り組めることが続けていく大きな推進力になりました。自由な時間に自由な服装で自由な場所で働ける。そうなると、いろいろ工夫をしていくチカラも湧いてきて、ツール(自転車→バイクレンタル→バイク購入)の変更、コスト削減、エリアの拡大に取り組みます。仕事仲間との関係性も前職とは大きく変化していきます。さらにYouTube等ソーシャルネットワークで、自分のコトを発信していくことでポジティブなフィードバックも得られ、前向きな生活が始まったのです。この人にとってこの「フードデリバリー独立」という選択は人生を大きく変え、この人らしい新たな目標も生まれています、ステキですね。この変化、心から応援します。
過去は変えられない「自由になるのは未来だけ」と私もよく言っています。負だと思っていた過去、そこで経験したコトやそのときの感情は変えられなくても、ちゃんと向き合うことでその意味や解釈は実は後から変えられます。意味のあるものへ変化できたときに、未来を変えていくエネルギーになっていきます。
独立した働き方への行動は、働く条件・評価という外部からの刺激による外発的動機付けより、やりがい等の内面に湧き起こった興味・関心や意欲による内発的動機づけが強くなった時に促進されます。これは「自分らしさ」とは何かを適正に認識することから始まります。
この人は、過去と向き合った時間の中で、何がイヤでどうありたいか、なぜそう感じているのかを言葉にできていました。そしてポイントは、すぐに始められて、その結果がわかりやすかったことです。それが功を奏し、自分がいきたい方向へどんどんのめり込んでいけたのです。今の仕事を楽しそうに話す姿には魅了されます。フードデリバリーサービスのしくみ・構造から、自分の時間と体力が搾取されていくという話はありますが、決してこの人のアプローチはそこに陥ってはいませんでした。こういうアプローチで独立した働き方の人が増えていけば、格差社会のギャップや未来への閉塞感を異なるレベルで打ち破っていけるのではないでしょうか。元気と勇気をもらえた対談でした。