プロミスの過払い金請求の方法って?気をつけるべきポイントや注意点!

大手消費者金融の1つ、プロミスは三井住友グループで、現在は「SMBCコンシューマーファイナンス」に社名を変更しています。

比較的、経営も安定しており過払い金請求の返金や対応も良い方です。プロミスに過払い金請求をするには個人でもできますし、弁護士や司法書士に依頼することもできます。

しかし、過払い金請求は交渉または裁判かで返還率や期間も違い、返済状況によってもいくつかの注意点があります

プロミスの過払い金請求のポイントや、流れ、メリットデメリットについて詳しく紹介いたします。

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プロミスの過払い金発生は借入日と金利で確認

消費者金融からお金を借りるときの金利は、利息制限法の上限金利で決定されていて貸付金額によって金利が変動します。

貸付金額が10万円未満であれば上限金利は20%なので、これ以上を上回ってしまうと貸金業者は出資法違反となってしまいます。

貸付金額 上限金利
10万円未満 20%
10万円以上100万円未満 18%
100万円以上 15%

プロミスの過払い金は、いつの借入が対象なの?

プロミスの過払い金発生を確認するには、利息制限法と出資法が改正される2010年6月以前の借り入れが対象となります。

プロミスは、2007年12月19日まで最大25・55%の違法金利で貸し付けを行っているので、2007年12月19日以前から利用されてる場合は過払い金の対象となります。

プロミスの過払い金請求対象カードとグループ会社について

プロミスのカードには、グレーの「PALカード」、金色の「PROMISEカード」が有名で、このカードを使用したことがあれば過払い金の発生が高いと言えます。

2010年10月にプロミスに吸収合併したポケットバンク(三洋信販)も、2007年6月までは上限金利を超える違法金利を設定していたため、プロミス同様過払い金請求の対象になります。

また、2007年にプロミスと契約・譲渡したクラヴィスの借り替えをプロミスに変更したキャッシングもプロミスに過払い金請求ができます。

ただし、アットローンのカードは、法定金利内の貸し付けなので過払い金の発生はありません。

過払い金の返金額は過去の上限金利と借入回数によって変わる

プロミスは2007年6月以前に何度か上限金利を変更しています。昔になるほど上限金利が高くなりますが、金利を変更した年や借入回数によって過払い金の返金額が変わってきます。

例えば、同じ時期にAさんとBさんがプロミスに100万円の借り入れをしたとしても、過払い金がAさんは120万円、Bさんは60万円という差が出てくる場合があります。

それは、同じ時期に10年間借り入れをしても、その間に借入→返済→借入→返済と多く利用していれば利息も多く払っていることになるので、過払い金発生も高くなるからです。

過払い金請求がプロミスからできなくなる3つの注意点

プロミスへ過払い金請求する場合、2007年6月19日以前の借り入れが対象となりますが、次の3つに該当する場合はプロミスから過払い金請求ができなくなるので注意が必要です。

1.最終取引から10年を超えてしまった場合

過払い金請求には期限があり、最終取引から10年を超えてしまうと時効になるので、それ以降は過払い金請求ができなくなります。

例えば、2005年10月1日が最終返済日としたら、2015年10月1日が時効となり過払い金を取り戻すことが難しくなります。

しかし、10年以内に借金を完済してその後に再度プロミスからお金を借りたことがあり、10年を経過していなければ過払い金を請求をするこができます。

2.過払い金請求する前にプロミスが倒産した場合

プロミスは三井住友グループの傘下なので、倒産するリスクは低いと考えられますが、過去に過払い金請求の返還に追われ倒産した「武富士」の例を考えると、万が一のこともあります。

「もしかしたら?」と思ったら、早めの行動が安心です。

過払い金請求の相談は、弁護士・司法書士事務所で無料で行っているケースがほとんど。「過払い金診断」など聞いたことはありませんか?必要事項を入力すれば確認することができます。

また、自分の過払い金がどれくらい発生しているかは「引き直し計算」をすると自分でも確認することができます。

3.返済中に個人で利息カットに応じてもらった場合

借金の返済中に自身で利息カットや、利率を利息制限法の法定金利以下に下げてもらった場合、プロミス側は「話し合いは済んでいるので支払う過払い金がない」と主張してきます。

返済中に個人でプロミスと話し合いをしてしまうと、過払い金請求ができないケースがあるので、話し合いをする前に一度、専門家へ相談することをおすすめします。

プロミスの過払い金請求「交渉」と「裁判」の違い

プロミスから戻ってくる返金額や交渉期間は、話し合いによる「交渉」または「裁判」によって違います。

裁判をする争点は100%返還を求める以外にも、過払い金に利息を付けて回収する場合も必要です。

以下は、交渉と裁判での返還率と期間をまとめた表です。

  返還割合 期間
交渉 70~90% 2~4ヶ月
裁判 100%+5%利息分 4~6ヶ月

プロミスでは、裁判をせず話し合いによる交渉だけで過払い金が満額戻ってくることは難しいようです。

交渉で返ってくる過払い金は70~90%ですが、期間は最高でも4ヶ月程で終了します。一方、裁判をした場合の返還割合は100%プラス5%の利息分も回収できます。

「家族にバレたくない」「少しでも手元にお金が戻るなら」など、とくに裁判をせずスピード重視で考えてる方は交渉での和解が多いです。

裁判をして5%の利息分を回収する権利

過払い金には「不当利得返還請求」という民法があり、過払い金請求には不当利得に対する民事法定利率の年5%を請求する権利があります。

利息付で回収できるかどうかは、プロミス側に「悪意」があったかどうかで決定し、過払い金に利息分をプラスして返還しなければいけません。

過払い金請求の場合、プロミスが「悪意の受益者」と認められれば利息分も回収することができますが、プロミス側も悪意がなかったことを主張してきます。

その分裁判も長期になり、交渉には専門家の知識も必要になってきます。

裁判の争点となる「期限の利益喪失」

借主が消費者金融にお金を借りるとき、「返済に遅れがあった場合は、残った金額を一括し遅延損害金として返済する」という契約があります。

実際、借主に返済の遅れがあると、遅れた日以降は利息制限法の違法利息を見ずに遅延損害金率に基づいて、プロミスは過払い金の金額を主張します。

この主張が認められた場合、現在残っている借金の一括返金を求められたり、戻ってくる過払い金が少なくなります。

そのため、長期に返済を延滞したことがあるとデメリットになる上、長期裁判の争点となることがあります。

プロミスの過払い金請求から返還までの流れ

個人で過払い金請求をすると費用がかからない分、書類集めや交渉など相当な手間や時間がかかります。

プロミスの担当者は交渉のプロでもあるので、思ったより金額が少なかったり、弁護士費用を考えても戻ってくる過払い金が少ないケースもあります。

では、プロミスの過払い金請求から返還までの流れを見ていきましょう。

1.プロミスから取引履歴の請求をする

過払い金返還請求をするために、プロミスからの過去の借り入れと返済をまとめた「取引履歴」を請求します。

取引履歴には、「借り入れ時の金利・金額・日付」と「返済した金額・日付」が記載されています。

取引履歴の開示は、プロミスコール(0120-24-0365)に電話するか、店頭でも受け取りが可能で、郵送の場合は1週間、窓口では1時間程度で受け取りができます。

プロミスと吸収合併したポケットバンク、アットローン、2012年に破産したクラヴィスの取引履歴もプロミスが引き継いでいるので開示請求ができます。

個人で取引履歴開示請求する場合、担当者から取引履歴の開示理由を聞かれることがありますが答える必要はありません。

担当者から書面にて和解の書面を提示されることがあるので、どうしたら良いか分からない場合は話を進めず、一度弁護士(司法書士)に相談したほうが良いでしょう。

2.取引履歴を見ながら引き直し計算をする

取引履歴が届いたら過払い金の引き直し計算をします。個人で引き直し計算を行う場合、「エクセルが入ったパソコン」と「利益計算ソフト」があればできます。

フリーの利益計算ソフトがあるので、各ソフトの特徴を確認のうえダウンロードして活用してみてください。

  • 【名古屋消費者信用問題研究会】http://www.kabarai.net/
  • 【アドリテム司法書士法人】http://www.adlitem.or.jp/software/

取引履歴に記載された「金利」「日付」「返済金額」等を間違えず入力していきます。

引き直し計算を間違えた状態で請求すると、過払い金の金額が少なかったり請求を拒否されることもあるので注意が必要です。

自身でやるのが心配な場合は、弁護士や司法書士などプロにおまかせするほうが安心です!

3.過払い金返還請求書と引き直し計算書をプロミスに郵送する

引き直し計算で過払い金が分かったら、プロミスへ「過払い金返還請求書」と「引き直し計算書」を郵送します。

過払い金返還請求書の書き方は、「https://www.money-japan.net/kabarai-template-post001/」からも確認できます。

過払い金返還請求書だけでは、返還に応じてくれないので引き直し計算書を必ず同封してください。

4.電話か対面での話し合いによる和解交渉

プロミスに「過払い金返還請求書」と「引き直し計算書」を送った後、プロミス担当者から電話がかかってきます。

電話での話し合いであれば、プロミスから過払い金の返還日や金額などを交渉されます。

個人の交渉では思った金額が回収できないことも多いです。

プロミスからの提示内容に納得すれば、返金は3~4ヶ月後に指定口座に振り込まれますが、もし納得できなければ裁判を行います。

5.過払い金請求の裁判を行う

過払い金返請求の裁判をするために、訴状、引き直し計算書、証拠証明書と言った書類準備や、裁判をするための費用(弁護士費用)、印紙代も必要になります。

個人でする場合は全て準備し、争点があれば裁判も長引き交渉も1人で行わなければいけません。

【過払い金請求の裁判をする際にかかる費用】

収入印紙代 訴訟料とも言い、請求する過払い金によって収入印紙代が変わる。過払い金請求100万円以下の場合は10万円につき1000円、100万1円~500万円の場合は20万円につき1000円。
予納郵便代 訴状の副本や必要書類を郵送する予納郵便代。1貸金業者に対し、約6000円~7000円が相場。
代表者事項証明書の発行手数料 訴訟の申し立ての際に必要な代表者事項証明書は1通につき600円です。
手数料・交通費 弁護士や司法書士に払う手続きに関する手数料や裁判所へ出廷する交通費など。

プロミスからの過払い金返還

交渉または裁判でプロミスと和解が成立したら、指定した口座に早くて3ヶ月後に過払い金が振り込まれます。

弁護士に依頼した場合、完済している過払い金請求では、過払い金が事務所に振り込まれた後、成功報酬として過払い金の20~25%を受け取り、残りの金額が依頼者に振込まれます。

もし、裁判で「訴訟費用の請求」を主張し、認められればプロミスに裁判費用を請求することができます。

弁護士に依頼した費用については、弁護士会のガイドラインによって上限金額が決定しており、話し合いでの和解であれば回収額の20%以下、裁判での和解であれば回収額の25%以下と定められています。

過払い金請求のメリットデメリットとグループ会社の影響について

過払い金請求のメリットは、何といっても払いすぎた利息のお金が戻ってくることです。しかし、完済した後なのか、それとも返済中の過払い金請求なのかでデメリットも異なります。

これからプロミスで過払い金請求を考えてる方は、過払い金請求のメリットデメリットや、複数合併についての影響、三井住友銀行カードローンについても併せてチェックしてみてください。

完済した後の過払い金請求のメリットとデメリット

借金を完済した後の過払い金請求のデメリットは特にありません。完済していればブラックリストに載ることもありませんし、新規のクレジットカードを作ることもできます。

強いてデメリットを上げるとしたら、家賃や光熱費の引き落としをしているプロミスカードを過払い金請求する場合、請求後はカードの利用が停止するので別のカードに変更する必要があります。

また、過払い金請求をしたカードは、今後再発行することが難しくなります。

返済中の過払い金請求のメリット・デメリット

返済中の状況で過払い金請求をする場合は、戻ってきた過払い金が多く借金が完済すればブラックリストに載ることはないのでデメリットになりません。

しかし、戻ってきた過払い金を借金に充てても完済できなければそのまま債務整理の手続きをすることになります。

任意整理となれば、5年間はブラックリストに載るので、その間はクレジットカードの発行やローンの借入ができなくなります。

複数合併と三井住友グループカードについての影響は?

プロミスは「三井住友フィナンシャルグループ」で、プロミスの正式名称は「SMBCコンシューマーファイナンス」です。

社名は変わりましたが、愛称はプロミスのままで今も呼ばれ続けています。吸収合併の影響で、三洋信販、アットローン、クオークローン(クラヴィス)の切り替えや譲渡、三井住友銀行カードローンについてもについても注意が必要です。

クオークローン(クラヴィス)
2007年にクラヴィスは全支店を閉鎖し、プロミスに切替・譲渡した経緯があります。クオークローン(クラヴィス)の契約途中、プロミスへ切替を行われた方は、クラビスとの取引きに発生した過払い金はプロミスに引き継がれているので、過払い金請求ができます。
三洋信販(ポケットバンク)
現在プロミスと合併した三洋信販(ポケットバンク)は、当時金利29.2%を取っていたため過払い金請求の対象となります。プロミスが窓口となりますが、三洋信販(ポケットバンク)が完済していても、プロミスに現在支払いがある場合は注意が必要です。
アットローン(プロミス)
プロミスは、平成23年4月1日にアットローンを吸収合併し契約を引き継いでいますが、アットローンを利用していてプロミスへ移行した方については過払い金対象ではありません。アットローンは、契約時から15~18%の利率で契約をしており利息制限法の上限を超えていないからです。
三井住友銀行カードローン
三井住友銀行カードローンは、プロミスが保証する契約になっています。プロミスと三井住友銀行2つのカードローンを契約してる方で、完済したプロミスのみ手続きをすることは可能です。三井住友銀行カードローンに延滞がある場合は、プロミスの過払い金に影響する可能性があります。

プロミスの過払い金請求は返済状況の影響についても考えながら進めよう!

プロミスだけの話ではありませんが、消費者金融の過払い金請求は、完済か返済中かでデメリットが変わってきます。

また、同じグループカードを所持しており、多重債務をしてる場合の過払い金請求は1つが完済していても、もう片方が返済中だとそのまま返済に充てられるのでどういう影響があるのかも事前に知っておくと安心です。

また、以前は過払い金請求をした会社では今後一切カードが作れないということがありましたが、最近は作ることができるようです。

しかし、裁判で満額回収をした場合は審査内容に関わらず、今後の取引は難しいようです。プロミスの過払い金請求のメリットデメリットを考慮したうえで、専門家と相談しながら進めてみてください。

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