編集長インタビュー

編集長インタビュー

「起業・独立後の支援に注力する
アントレの新基軸」

1997年のサービス開始以来、私たちは起業・独立を選ぶ人に向けて必要な情報を提供し続けてきました。今回、20周年という節目にあたり、大きな変革を行います。それは、起業・独立を果たした方々に向けてのサービスを充実させるということ。これまでのアントレは、独立を成功させるための支援。つまり、"独立までの道"を示すものでした。これからのアントレは、起業・独立を果たした方々の支援にまでサービスを拡大します。例えば、アルバイトや社員を雇用する際の採用活動支援、店舗出店時のマーケティングサポート、経理・事務領域のアウトソーシング支援など、経営活動全般を支えるスタンスです。

これまで輩出してきた多くの起業家・経営者にフォーカスをあてることで、リアルな本音が見えてきました。というのも、起業・独立は、その気になれば誰にでもチャンスを得られます。ただし、"継続"となると訳が違う。金銭面、人材面、事業計画など、さまざまな経営課題に日々向き合う必要があり、適切なツールと情報網を持っていなければ、経営は不安定と隣り合わせと言わざるをえない。アントレが起業・独立の支援をうたうのであれば、"継続"のサポートを充実させるべきだという新たな視点が浮かび上がってきたのです。

「半径5km生活圏の独立」

近年、働き方は大きな変化を遂げています。20年前、まだまだ終身雇用制度が力を持っており、一つの会社で勤め上げることが大多数でした。現代では、自分らしい働き方や生き方を求めて、より良い環境を求めることは一般的になっています。そこで、私たちは次の20年で新しい働き方の提唱を推し進めていきたいと考えています。つまり、仕事を変えるということは「転職」だけではなく、「起業・独立」という選択肢もあるという考え方の浸透です。特に、40代・50代のミドルシニア層に向けて、強く情報を発信していきたい。2015年7月に、35歳から55歳の就業者に向けて行った調査によると、5年以内に仕事を変えようと思ったことがあるミドルシニアは約半数の51%を数えます。しかし、実際に職を変えた人は、そのなかの33%。転職を断念した理由の一つに、年齢が挙げられます。自分らしい働き方を求めたくても、年齢がハンデとなって叶えられない。事実、40〜49歳で27.1%、50〜59歳で30.7%の人々が年齢制限を理由に転職を阻害されています(リクルート研究所「ワーキングパーソン調査2014」)。そこで、組織に雇用されるのではなく、豊かな働き方を自ら作り上げることができる可能性を見せたいのです。

ただし、起業・独立をした全員が事業に成功するとは限りません。年収が下がる可能性は高まります。2016年アントレ冬号脱サラ309人「お金と仕事」白書によると、退職前の年収が300万円未満だった人が17.8%だったのに対し、独立3〜5年後の年収で300万円未満の人は40.1%に跳ね上がります。収入面のほか、本業以外の事務業務や人事活動に時間を奪われるかもしれません。ここで、「成功」とは何かという理念に立ち返ります。私たちが呼ぶ「成功」とは、一攫千金をあてるようなものではありません。「半径5km範囲内の独立」を一つのキーワードとし、生活圏内に日常的に存在するモノ・コトでの独立です。「仕事のやりがいを手にする」「自分の生活が豊かになる働き方を手に入れる」。私たちが目指す「成功」とは、豊かな働き方そのものなのです。

「豊かな働き方を創造する
次の20年」

「豊かな働き方」は、一つではありません。100人いれば100通りの成功があります。100人が成功した一つの事例を紹介するのではなく、100人が成功した100通りの事例を伝えていくことが私たちの使命だと考えています。起業・独立を果たした方々にも型にはまらず、オリジナルの成功を手にして欲しい。それこそが、「自分らしい豊かな働き方」につながります。

起業・独立が定着すれば、日本の就労スタイルの激変が起きると確信しています。ミドルシニア層が送る「面白い人生」は、若い世代に大きな影響を与えるでしょう。豊かな人生が待っているという希望は、現代社会の閉そく感を打破する最高のインパクトです。新しい価値観の創出は「豊かな働き方」の後押しとなり、多様な成功事例を生み出します。私たちは次の20年で、日本社会に「自分らしく働くスタイル」を構築していきます。その第一歩が、起業・独立した方々へのサービス拡大なのです。私たちはこれまで以上に起業家・経営者に耳を傾け、より実践的な支援を行っていきます。