「独立・開業」を目標に実際に起業活動を進めている方の年間密着取材、第2シーズン。開業までのプロセスや想いを中心に、苦労話や失敗談まで、リアルな姿を追いかけるドキュメンタリー。
岩手県の保育専門学校を卒業後、すぐに結婚。家事をこなしつつ、ファストフード店やコンピューター関連の仕事に従事。数年後、離婚を機に埼玉県へ移住した。1年ほどファストフード店と服飾店で経理として働いた後、総合病院に就職。9年後に退職し、乳幼児専門の保育園に正社員として就職。3年後、次女の結婚を機に、鎌倉に引っ越し。現在保育園で正社員として働いているが、3月末で退職予定。現在4月開業を目標に鎌倉市内でフランチャイズの保育所を準備中。
――開業予定の物件の契約は無事にできましたか?
今は、不動産屋さんが大家さんに交渉してくださっているのでおまかせしています。
――それは心配ですね。それでは、ほかの準備の進捗状況はいかがでしょうか?
見積もりが出たところで、日本政策金融公庫に創業融資用の書類を提出しに行ってきました。その後、フランチャイズとの本契約をしました。
――なるほど。そもそもそのフランチャイズを選んだ理由は何だったんでしょう?
自分でやってみたいけど、どうしようかな~と思っていたら、あるとき自分のポリシーにぴったり合う会社が見つかって…。それがこのフランチャイズだったんですよ。
――それはもう縁としかいいようのない出合いですね。話は前後しますが、日本政策金融公庫の申請もご一緒に行かれたんですか?
私の予定では、不動産、内装準備、フランチャイズ契約を合わせて600万円、そこに自己資金を250万円足して850万円でスタートしようと思っていたんですよ…。だからどう考えても工事の500万円は高すぎますよね。
そこで見積もりをやり直し、工事費を300万円台にして再提出することになりました。私は開業しようとしている鎌倉の出身ではないので、新たにどの業者さんに頼んだらよいのか分からず困っていますが、まずは次女の繋がりで依頼してみるつもりです。
――そうなんですね。初めて融資申請をした感想はいかがですか?
ただ、私の性格上、借金が大嫌いなんです。だから今回、融資を受けることに最初は抵抗があったのですが、お話を聞くうちにこれからは経営者として借りることもありなんだって気持ちを切り替えることができたように思います。
――娘さんと二人三脚で開業準備を進めていらっしゃいますが、意見が合わないとか、ぶつかることはありませんか?
娘の存在は本当に心強く、彼女がいるから開業できるという気がしています。いまは一日も早く物件が決まることをだけ信じているんです。
次回の更新は、2017年3月24日(金)予定。お楽しみに!
更新日:2017/2/17文:堀家かよ 撮影:吉原朱美
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