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独立・起業で「失敗しない」ための3つの「ポイント」 -3「資金繰り計画」

独立・起業で「失敗しない」ための3つの「ポイント」 -3「資金繰り計画」

「資金繰り計画」が必要な理由を知っていますか?

独立・起業するにあたり、「失敗」したくないですよね。そんなあなたにぜひ知っておいていただきたい3つのポイントをお伝えします。

今回は3つ目、「資金繰り計画」についてです。

過去の2つの記事はこちらからどうぞ。
1「儲けの仕組み」(https://entrenet.jp/magazine/4846/
2「カネの流れ」(https://entrenet.jp/magazine/4839/

1)「資金繰り計画」は、事業の「実現可能性」を高める

「キャッシュ・フロー」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、キャッシュフローとは「カネの流れ」のことです。

2「カネの流れ」》では、会社が活動する(事業を営む)ことで、「カネ」が動くことを説明しました。その昔は物々交換でしたが、現在では「カネ(貨幣)」で「価値」を交換するので、「カネの流れ」を理解することは、「起業で失敗しないためのコツ」の1つになるというお話でした。

上場会社であっても、中小企業であっても、個人事業者であっても、事業を営む上で「カネ」から逃れることはできません。ですので、「カネの流れ」について「過去はどうだったか?」「将来どうなるか?」を理解していることは「起業で失敗しないためのコツ」となります。

ときおり、金融機関から中小企業の経営の改善依頼をいただくことがありますが、「この会社は資金繰り管理がしっかりできていません。金融支援を検討するためにも、資金繰り管理をしっかりとできるようにしてください」と念押しされることがあります。

「カネ」を取り扱うプロである金融機関が「資金繰り管理をしっかりしてください」というのはなぜでしょうか? その答えは、「貸したカネをしっかりと返済して欲しい」、そのために「事業が順調であってほしい」からです。

つまり、「資金繰り計画」の策定は、「実現可能性」を高めるということにつながります。

2)「資金繰り」とは?

「資金繰り」と聞いてあなたはどんなことをイメージしますか?

「カネがいっぱいあったら気にしなくていいけど、カネがあまりなければ不安!」、「毎日お金が出たり入ったりで、面倒そう」といったところでしょうか。

まず、「資金繰り」とは「資金のやり繰り」です。そのままですよね。では、「やり繰り」とはなんでしょうか? 言葉を最小の単位にすると、「繰り」を動詞形にした「繰る」には「順に送り動かす」という意味がありますから、「資金繰り」の意味は「カネを順に送り動かす」ことを指します。つまり、「資金繰り」とは「カネを手に入れる」「カネを手放す」の繰り返しのことです。「なーんだ。そんなことか」という感じではないでしょうか。

ちなみにもう少しカタイ言葉で「財務」という言葉がありますが、「資金の調達、資金の運用」という意味なので、「調達」=「手に入れる」、「運用」=「手放す」です。

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上の図では、まず、株主からの出資や銀行からの借り入れで「カネを手に入れ」ています。次に、土地、建物、機械設備などを購入するために「カネを手放」し、さらに商品を造るために材料、人手などを調達し「カネを手放」します。そして、顧客に商品の価値が届いた結果、売上代金として「カネを手に入れる」ということを、繰り返す。まさに「活動あるところにカネの流れあり」であり、これが「資金繰り」なのです。

3)「資金繰り計画」とは?

一般的に、何か行動する時には、やみくもに動くのではなく、「過去」の結果と「現在」の状況を踏まえ、「将来」の活動の方向性を見据えて、実際に行動することが多いですよね。「何かを行う前に、その方法や手順などをあらかじめ考える」、つまり「計画」を立てています。「資金繰り計画」とは、「資金の調達、資金の運用について、その方法や手順などをあらかじめ考えること」です。

「資金繰り計画」を策定するためには、ビジネスモデルを理解することが大事です。

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上の図のような「商品を仕入れて売る」小売業のビジネスモデルの場合、少なくとも「商品売上による収入」、「商品仕入れによる支出」、「給料支払いによる支出」がありますし、それ以外にも運賃、家賃、水道光熱費、その他の経費などの支出があります。

会社経営における「管理」は、一般的に「計画」に従って「実行」したことを「評価」して「改善」することと言われますが、「資金繰り管理をしっかりできる」ためには、まず「資金繰り計画」を策定することが大切です。

4)「資金繰り計画」を策定してみる

「3)資金繰り計画」とは?」で例に挙げた小売業のビジネスモデルの会社が「5月の中旬に資金繰り計画を策定してみた」ケースで説明いたします。4月の実績、5月の見込みを踏まえて、6月〜8月までの計画を策定してみると、下表のような計画を作ることができます。

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この計画では、実は5月の売上のうち100は6月に現金で回収となったため、5月末の見込みでは現金がマイナスになり、「資金繰り」に失敗しそうであることがわかります。そのうえ、6月以降の取り引きの規模を増やす場合、6月、7月も現金がマイナスになってしまうため「資金繰り」に大失敗してしまう恐れがあります。このように「カネがなくて困っている」ことをそのままにしていれば、いくら黒字(利益が出ている)だとしても倒産します。これを「黒字倒産」といいます。

このシミュレーションを踏まえ、金融機関から借り入れをした場合の「資金繰り計画」が以下の通りです。「資金繰り」はどうにかなりそうで、失敗せずに済みそうです。

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5)まとめ

「金の切れ目は縁の切れ目」ということわざがありますが「資金繰り計画」の大切さが、起業で「失敗しない」ためのポイントの1つであることをご理解いただけましたでしょうか?

会社経営における「管理」は、一般的に「計画」に従って「実行」したことを「評価」して「改善」することだといわれていますから、「資金繰り管理をしっかりする」ためには、まず「資金繰り計画」を策定することが大切なのです。

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